3つのモードを理解しよう
HWD14には「ノーリミットモード」「ハイスピードモード」「ハイスピードプラスエリアモード」の3つがある。ノーリミットモード=WiMAX、ハイスピードモード=WiMAXとWiMAX2+、ハイスピードプラスエリアモード=WiMAX2+とauの4G LTEといった住み分けになっており、デフォルトではハイスピードモード。3つの切り替えはスムーズに行なえるほか、自動的に電波強度の強いものに接続するため、切り替え面についてはあまり気にする必要はない。といったことをふまえて以下の表を見てみよう。
通信速度制限までのしきい値を見てみると、ノーリミットモードはナシ。ハイスピードモードも条件付き(現在は契約から25ヵ月)だが制限はない。唯一、4G LTEのみが月間7GBになっている。これはauの場合、iPhoneやAndroid端末でも同様だ(ただし、4G LTEを利用するにはオプションで1005円かかる。今はキャンペーン期間で無料)。切り替えはHWD14側で行なってくれるので、デフォルトのハイスピードモードのままでいい。
実際に都内各所で試してみたが、自動的に切り替わるため、モードはそれほど意識しなかった。ただし、ハイスピードプラスエリアモード時は制限のある4G LTEに接続されることもあるので、モードを切り替えた場合は意識する必要がある。HWD14で確認できるデータ通信量を目安に、14時間ほど艦これをしながら作業などをしてみたところ、約730MBになっていた。WiMAX/WiMAX 2+の場合は気にしなくてもいいが、4G LTEの場合、1日以下の通信量としてはちょっと多いだろう。
モバイルルーターとしては豊富な設定項目
HWD14は別段端末の設定しなくても使えるが、スマホのようにロック用のPINコードを設定したり、通信モードを変更したりできる。これまでのモバイルルーターではいまいち状況が見えにくい、もしくはブラウザー経由での確認だったので、この手間が省けるのはストレスがなくていい。
さて気になるバッテリー駆動時間だが、カタログスペックから見てみると、WiMAX2+接続時約540分、WiMAX接続約570分、4G LTE接続約550分とある。実際に都内で確認してみたところ、ハイスピードモードでは約6時間30分でバッテリーがなくなってしまった。やや電波状況が悪く、接続回線を探していたシーンも多かったため、そのぶん動作時間が短くなってしまったと思われる。
WiMAXが安定している自宅周辺では、8時間20分ほど動作と、カタログスペックに近い結果になったのもふまえて、カタログスペックに近い動作時間であるシーンは多いだろう。ともあれ、まずは自宅周辺やよく行く場所の電波状況を確認してほしい。
スピーディー末岡が岡山で回線チェック!
3月中旬に岡山国際サーキットで開催された、SUPER GT合同テストを取材していっていたスピーディー末岡は、実はこのHWD14を持って行って使っていた。サーキットで速度計測をしたのだが、WiMAXは通じず。基本的にWiMAXはどこのサーキットでも入らないので期待はあまりしていなかった。しかし、4G LTEの速度がなかなかで、かなり快適に仕事をすることができた。
どこへ行っても、何かしらの回線を掴めるのが、このルーターの最大の利点と言えるだろう。