負荷時の電圧変動をチェック
CPUやGPUに負荷をかけた状態での電圧変動を見ていこう。テストは描画を“最高品質”に設定した「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」、「3DMARK」の「Fire Strike」。そして、CPUやGPU、メモリーに負荷をかける「AIDA64」のストレステスト「System Stability Test」の順で実行。それぞれ1時間計測した際の3.3/5/12V電圧の出力変動グラフをチェックしていく。
なお、「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「3DMARK」の「Fire Strike」は、GPU負荷こそ100%に達するが、CPUは平均10~20%程度と低めになっており、「AIDA64 Extreme Edition」の「System Stability Test」実行時は、システム全体に最大の負荷がかかっている。
さっそく各テストを1時間実行した際の電圧変化(左)と各電圧の最大/最小/平均値(右)の結果を見ていこう。
CX600M
CX600Mは、各電圧に若干のブレが出ており、3.3Vと12Vは、各々最小3.28V、11.905Vまで落ちる瞬間がある。CPUとGPU、メモリーに高い負荷をかける「AIDA64」の「System Stability Test」では、12Vの平均が11.997Vと、わずかだが12.000Vを割ってしまっている。
ETL650AWT-M
Corsair「CX600M」と同じ80PLUS BRONZEで、価格は3000円前後高くなるENERMAX Triathlor ECOシリーズの「ETL650AWT-M」。各テスト実行中の電圧グラフは細かく上下しており、「AIDA64」の「System Stability Test」では、3.3/5Vも変動が目立っている。また12Vは最小11.808V、平均11.832Vと6製品のなかで、最も低い値を記録している。
RA-650
80PLUS BRONZEと同価格帯ながら、SILVER認証を取得するFSP「RA-650」は、テスト中の電圧グラフが荒れる傾向にあった。PCで主に使用される12Vは、負荷のない状態でも高めに出力されているため、負荷時でも12.000Vを切ることはなく、変動幅も最大で0.288Vと80 PLUS BRONZE認証取得の2製品と同じ変動幅になっている。
当然、テスト中に動作が不安定になるといったことはなく、コスト面も抜群に優秀だが、ハイエンド構成や高負荷作業を長時間行なうマシンには、少々オススメとは言いづらい結果だ。
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