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春の電源祭り! マシン構成に最適な電源ユニットを探す 第1回

今狙い目の電源ユニット6製品はコレだ!

2014年04月01日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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80PLUS GOLD編

 最後は負荷50%時の変換効率が90%と高い、GOLD認証を取得した2製品を紹介していこう。価格は少し高くなるが、より厳しい変換効率基準をパスするために、品質面も高くなっているのが魅力だ。

GOLD認証電源ユニットの鉄板
Seasonic「Xseries KM3」シリーズ

 80PLUS GOLD認証を取得した電源ユニットで、多くのショップ店員が声をそろえてオススメと答えたのが、信頼性と安定性に定評があるSeasonicの「Xseries KM3」シリーズ。

650Wモデルの「SS-650KM3」。実売価格は1万8000円前後

スペック
型番 SS-650KM3 SS-750KM3 SS-850KM3
定格出力 650W 750W 850W
80PLUS認証 80PLUS GOLD
+3.3V 25A 25A 25A
+5V 25A 25A 25A
+12V 54A 62A 70A
-12V 0.5A 0.5A 0.5A
+5VSB 3A 3A 3A
サイズ(W×D×H) 150×140×86mm 150×160×86mm
MTBF
(平均故障間隔)
10万時間
保証期間 5年間
実売価格 1万8000円前後 1万9500円前後 2万1000円前後

 Seasonicならではの安定性や信頼性、高い変換効率が最大の魅力。電力供給の負荷が20%(±5%)以下の時にファンの回転を停止させるなど、負荷と温度でファン回転数を3段階で調節する「ハイブリット・サイレント・ファンコントロール」機能と静音性に定評があり、期待寿命が4万時間と長い山洋電気製12cmファンを採用するなど、静音面にも気を配っている。GOLD認証を取得している電源ユニットのなかでも、少々高くなるのが難だが、長く使い続けられる鉄板の製品ではある。

「ハイブリット・サイレント・ファンコントロール」機能は、電源負荷20%以下の時にファンレス動作を行なわない冷却重視のノーマルモードに切り替えることもできる

ファンガードはヘックス形状になっている。これなら組み立て時にネジを落としても、電源ユニット内部に入ってしまうことは少なそうだ

450W~1000Wまで充実ラインナップの
Corsair「RM」シリーズ

 最後は、高い変換効率と電力供給負荷が40%以下のときにファンが停止するファンレス機能やフルモジュラータイプの電源ケーブルなどを採用したCorsairの最新電源ユニットの「RM」シリーズだ。

650Wモデルの「RM650(CP-9020054-JP)」。実売価格は1万6500円前後

スペック
型番 RM450(CP-9020066-JP) RM550(CP-9020053-JP) RM650(CP-9020054-JP) RM750(CP-9020055-JP) RM850(CP-9020056-JP) RM1000(CP-9020062-JP)
定格出力 450W 550W 650W 750W 850W 1000W
80PLUS認証 80PLUS GOLD
+3.3V 24A 25A 25A 25A 25A 25A
+5V 22A 25A 25A 25A 25A 25A
+12V 37.5A 45.8A 54A 62.5A 62A 83.3A
-12V 0.8A 0.8A 0.8A 0.8A 0.8A 0.8A
+5VSB 3A 3A 3A 3A 3A 3A
サイズ(W×D×H) 150×160×86mm 150×180×86mm
MTBF
(平均故障間隔)
10万時間
保証期間 5年間
実売価格 1万3000円前後 1万4000円前後 1万6500円前後 1万8000円前後 2万円前後 2万4000円前後

 450W~850Wまでの100W刻みに加えて、大出力な1000Wモデルを用意。ビデオカードを搭載せず、静音性や省電力性に重点を置いたPC構成など、用途や構成にあわせた出力を選べるのがポイントだ。

 準ファンレス運用できる「Zero RPM Fan Mode」や、インテル第4世代Coreシリーズの「C6/C7ステート」サポート、ハイエンドGPU搭載ビデオカードも安心して搭載できる1系統の+12V出力、柔らかなフラットタイプの電源ケーブルの採用。そして安心の5年間保証と「RM」シリーズは魅力満載だ。

Seasonic「Xseries KM3」シリーズはATX24ピン電源ケーブルが通常タイプになるが、「RM」シリーズはすべてのケーブルがフラットタイプになっている

USB経由で、さまざまなCorsair製品のファン回転数などをモニタリングできるCorsair Linkに対応している(別途C-Linkケーブルが必要)

 また、「CX M」シリーズと同様に電源ケーブルをスリーブ化できる「Professional Individually sleeved DC Cable Kit」に対応しているのもポイント。

 なお、750Wの「RM750(CP-9020055-JP)」からは、本体奥行きが180mmと長いため注意しよう。本体奥行きに加えて、各種電源ケーブルのモジュラーコネクター部などを含めると200mm程度の奥行きが必要だ。

次回は各電源ユニットを
ベンチマークテスト

 今狙い目の電源ユニット6製品を紹介してきたが、次回はいよいよゲームやストレステスト中の電圧変動や80PLUS認証のランクの違いで、どのくらいPCの消費電力に差が出るのかをチェックしていこう。

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