2013年11月15日から、北米やラテンアメリカをはじめヨーロッパやアジアの各国・地域で順次、販売が始まっている据置型家庭用ゲーム機「プレイステーション(PlayStation) 4」(PS4)。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、2013年度中(14年3月末まで)に全世界で販売台数500万台を目標に掲げていたが、2月8日時点で世界累計実売台数が530万台を突破し、その目標は前倒しで達成されていた。この勢いが止まらない。
2月22日に日本でもようやく販売がスタートしたが、SCEは、2日時点で世界累計実売台数が600万台に到達したと発表した。これには日本国内での実売37万台も含まれている。日本では発売後9日間で37万台を販売したわけだ。
PS4の好調ぶりがゲーム業界に与える影響は大きい。ゲームソフト開発者にとってビッグヒットを生むチャンスが広がる点はもちろん、PS4はPS3に比べてゲームソフトの開発費用が安く抑えられるため、資金力に限りのあるインディーズメーカーでもゲームソフトの開発に参入しやすい。これはソフトの充実につながり、PS4の売れ行きをさらに後押しする。実際、PS4専用ソフトの発売タイトルは約30タイトルにおよび、PlayStationStoreでの累計実売本数は2日時点で1370万本に達している。
また、PS4の特徴の1つはSNSとの連携機能。ゲームプレイの瞬間をFacebookやTwitterで共有することが可能で、UstreamやTwitchを使用すればゲームプレイ画面のライブ配信もできる。この面でも13年11月15日から14年2月28日までの数値では、ゲームプレイのコンテンツがFacebookやTwitterで1億回以上共有されたほか、UstreamやTwitchを通じたゲームプレイの生中継は360万回以上。これらゲームプレイの生中継は各国のPS4ユーザーに5600万回以上観戦されたという。現在、世界57の国・地域で販売されているPS4により、ヒット作のソフト開発の可能性と、ユーザーの楽しみは無限に広がる。