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山間部や離島、災害時などでのデータ通信に

情報通信研究機構、世界初のテレビ放送帯ホワイトスペースを用いた長距離ブロードバンド通信に成功

2014年01月24日 15時58分更新

文● 行正和義

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長距離通信における拠点の位置関係

 情報通信研究機構と日立国際電気は、テレビ放送帯のホワイトスペース用いた長距離ブロードバンド通信実験を岩手県遠野市において実施し、データ伝送実験に成功した。

高清水高原における道路/崖の監視カメラ(左)と防災センターにおける表示(右)

 テレビ放送帯ホワイトスペースは本来放送用の周波数帯だが、本来のテレビ放送に与える影響が小さい場合などに二次的に利用することができるように設定されている帯域。通信実験はホワイトスペースで無線LANを使うことを目的とした通信標準IEEE 802.22規格、および現在ドラフト規格として検討されているIEEE 802.11af規格を組み合わせて実施された。

IEEE 802.22とIEEE 802.11afを組み合わせたマルチホップネットワークの構築

 有線ネットワークの敷設や商用無線通信が難しい地域でのデータ通信環境を目的とするため、実証実験では現在でもデータ通信が難しい岩手県遠野市の高清水高原で行われ、長距離通信に適した802.22、エリア展開に適した802.11afを組み合わせたネットワークを構築。これまでホワイトスペースを利用したブロードバンド通信は最大でも数kmだったが、今回は12.7kmの距離で実施。テレビ放送1チャンネル分の帯域で下り5.2Mbps、上り4.5Mbpsで無線LAN接続し、ウェブアクセスやテレビ電話通信などが可能なことを確認した。

マルチホップネットワーク構築時のチャネル利用のイメージ

 情報通信研究機構と日立国際電気は、今回の実証実験を踏まえ、テレビ放送への干渉を確実に回避する仕組みの検討やさまざまな環境における実証実験を引き続き行い、商用化に向けて装置の小型化・省電力化などを進めるという

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