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速度も容量も妥協の必要なし!

爆速SSD×4搭載マシンが編集部に到着! Samsung SSD EVO 840の実力を検証

2014年01月24日 17時00分更新

文● 石井英男

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SSD RAIDの爆速環境でPCゲームが快適に!

 それでは、実際にSSD×4で、どこまで高速化されるのか、ベンチマークテストで検証してみることにしたい。比較のために、NEXTGEAR-NOTE i1100PA4-SP3のストレージを一般的な2.5インチ750GB HDD(WD750BPVT)に換装した状態と、Samsungの1世代前のSSD「Samsung SSD 840 250GB」1基に換装した状態でも、同じベンチマークテストを行うことにした。

 まず、定番ベンチマークである「CrystalDiskMark 3.0.3」の結果から見てみよう。HDD搭載時のシーケンシャルリードは88.20MB/s、シーケンシャルライトは85.10MB/sだが、SSD1基搭載時のシーケンシャルリードは526.8MB/s、シーケンシャルライトは250.6MB/sと、大きく高速化されている。特にシーケンシャルリードの速度は約6倍にもなっている。このままでも十分高速なのだが、SSD×4のRAID 0構成では、シーケンシャルリードが1497MB/sに、シーケンシャルライトが1182MB/sと、まさに桁違いの速度となっている。SSD1基構成と比べても、シーケンシャルリードは約3倍近く、シーケンシャルライトは4倍以上に高速化されているのだ。シーケンシャルだけでなく、512KBランダムリードや512KBランダムライトの速度も大きく向上していることがわかる。

HDD搭載時のCrystalDiskMark 3.0.3の結果

SSD1基搭載時のCrystalDiskMark 3.0.3の結果

SSD×4 RAID時のCrystalDiskMark 3.0.3の結果

 次に、SSDに特化したベンチマークである「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、SSD1基搭載時とSSD×4 RAID時のパフォーマンスの違いをより詳しく比較してみた。SSD1基搭載時のシーケンシャルリードは518.37MB/s、シーケンシャルライトは242.48MB/sなのに対し、SSD×4 RAID時のシーケンシャルリードは1387.65MB/s、シーケンシャルライトは1152.22MB/sと、やはりCrystalDiskMarkと同じような傾向となった。

 さらに、実使用での体感に近いテストである、ファイルコピーテストの結果を見てみよう。AS SSD Benchmarkでは、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルの大量コピーを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。SSD1基搭載時のISOの転送速度は481.34MB/s、Programの転送速度は42.51MB/s、Gameの転送速度は114.99MB/sであり、コピーにかかった時間はそれぞれ2.23秒、33.1秒、12.01秒となった。それに対し、SSD×4 RAID時のISOの転送速度は1246.82MB/s、Programの転送速度は59.24MB/s、Gameの転送速度は216.64MB/sであり、コピーにかかった時間はそれぞれ0.86秒、23.75秒、6.43秒となった。

 一番速度向上幅が大きいのはISOで、次がGame、最後がProgramとなっている。Gameにおけるコピー時間も約半分まで短縮されており、これは、ゲームインストールにかかる時間が大きく短縮されることを示している。

SSD1基搭載時のAS SSD Benchmark 1.7.4739.38088の結果

SSD×4 RAID時のAS SSD Benchmark 1.7.4739.38088の結果

SSD1基搭載時のファイルコピーテストの結果

SSD×4 RAID時のファイルコピーテストの結果

 次に、実際のファイルコピーにかかる時間を計測してみた。USB 3.0メモリーから1945個のファイル(合計4.85GB)が入ったフォルダをデスクトップ上にコピーするのにかかった時間を計測したところ、HDD搭載時は1分48秒、SSD1基搭載時は57秒、SSD×4 RAID時は53秒という結果になった。SSD1基搭載時とSSD×4 RAID時の差が大きくないのは、USB 3.0メモリーからの読み出し速度がボトルネックになってしまっているからであろう。

SSD×4 RAID SSD1基 HDD
USB 3.0メモリーからのファイルコピー 53秒 57秒 1分48秒

「バトルフィールド4」(エレクトロニック・アーツ)

 今度は、最新ゲーム「バトルフィールド4」のキャンペーンモードのスタートをクリックしてから、初期化やデータのロードが完了し、ゲームがスタートするまでの時間を計測してみた。HDD搭載時は50秒もかかっていたのに対し、SSD1基搭載時は28秒、SSD×4 RAID時は25秒と、圧倒的に時間が短縮された。HDD搭載時は、正直、なかなかゲームが始まらないとイライラしてしまったが、SSD搭載時なら待たされている感じはほとんどなかった。こちらも、SSD1基とSSD×4 RAIDの差はそれほど大きくはないが、やはりSSD×4のほうがより短時間でゲームがスタートするので快適であった。

SSD×4 RAID SSD1基 HDD
バトルフィールド4
キャンペーンモード開始にかかる時間
25秒 28秒 50秒

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