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ソニーMDR-10シリーズを一気に試す! それぞれの実力は?

2013年12月14日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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 ソニーの『MDR-10』シリーズ全機種を、同社の高音質ポータブルヘッドホンアンプ『PHA-2』を用いて、ざっくり試聴してみた。

 MDR-10は2013年10月末に発売されたオーバーヘッド型ヘッドホンの新シリーズ。上位シリーズ『MDR-1』のテイストを受け継ぎながら、広いユーザーに受け入れられるよう低価格化を図ったもので、主にスマートフォンでのモバイルリスニングを前提として、軽さや携帯性を重視したデザインになっている。

 バリエーションは4モデル。シンプルで高音質な基本モデルの『MDR-10R』、ノイズキャンセリングモデルの『MDR-10NC』、Bluetoothモデルの『MDR-10BT』、そして上位シリーズにはない携帯性重視のオンイヤー型『MDR-10RC』が用意される。

 MDR-10RCを除けば、ハウジングを回転させて畳むスイーベル機構など、基本的なパーツは共通。外観上の差異は、ハウジング外周のスイッチや端子の違いくらいしかない。通気孔を設けて振動抵抗を制御する「ビートレスポンスコントロール」や、立体縫製したイヤーパッドの「エンフォールディングストラクチャー」といった上位シリーズの特徴も受け継いでいる。

 開発はMDR-1シリーズと同様、ソニー・ミュージックエンタテインメントとの協業によるものとされ、シリーズ共通の専用40mm「HDドライバーユニット」が与えられる。このユニットには MDR-1シリーズのような液晶ポリマーフィルム振動板こそ与えられないが、5Hz~40kHzの再生が可能なハイレゾ対応であるとし、ソニー社内の聴感検査をクリアした「Hi-Res AUDIO」ロゴも付与される(ただしMDR-10RNCは音声信号がDSPを通るためハイレゾ非対応、BluetoothモデルのMDR-10RBTは有線接続時のみハイレゾ対応となる)。

MDR-10シリーズのオーディオケーブルは着脱式で、通常のストレートケーブルの他に、スマートフォンに対応したマイク/リモコン付きケーブルも付属する。長さはどちらも1.2m。(BluetoothモデルのMDR-10RBTは本体にマイク/リモコンを内蔵するため、ストレートケーブルのみ付属)

PHA-2はDSDフォーマットを再生可能なDSC内蔵の高音質ヘッドホンアンプ。電源は内蔵バッテリーで、USBケーブル経由で充電する。フルチャージまでにACアダプターで約3.5時間、PCを使って約7時間。アナログ接続時の駆動時間は約17時間、デジタル接続時はDSCが動作するため約6.5時間と短くなる。実売価格は5万5000円前後

背面には各種USB端子が用意され、スイッチで入力信号の切り替え可能。左はハイレゾウォークマン用、中央がiOS機器用、右がPCと内蔵バッテリーの充電用。最高で192kHz/24bitのPCM、5.6MHzのDSDフォーマットの再生に対応する。ただしMac OSXのDSD再生はDoP(DSD Audio over PCM Flames)接続となり、2.8MHzのみ再生可能

前面パネルにはヘッドホン出力以外に、3.5mmステレオのLINE入/出力兼用端子がある。スマートフォンなどのヘッドホン出力をつなげばヘッドホンアンプとして利用でき、PCやスマートフォンとUSB接続した場合はここからDA変換後のアナログ出力が得られる

ウォークマンやiOSディバイスとのデジタル接続に対応し、モバイルでもデスクトップ同様の環境で音楽が楽しめる

スマートフォンにPHA-2を抱き合わせるためのゴムベルトも付属


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