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Windows 8.1にリニューアルされた「VAIO Duo 13」秋冬モデルを徹底検証 第1回

Windows8.1搭載で「VAIO Duo 13」のパフォーマンスは向上したのか?

2013年12月09日 11時00分更新

文● 高橋量

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OSがWindows 8.1にリニューアルされた店頭販売向けの標準仕様モデル「SVD13228DJB」

 10月に発売された「VAIO Duo 13」の秋冬モデル(SVD13228DJW、SVD13228DJB)は、OSに最新のWindows 8.1が採用されている。ひと世代前の夏モデル(SVD13219CJW、SVD13219CJB)と比べてスペック的には変わらないため、使い勝手に差があるのか気になる人もいるだろう。そこで今回は秋冬モデルと夏モデルの基本性能のベンチマーク結果を基に、パフォーマンスが向上しているのかについて検証する。

 なおベンチマーク結果は計測時のシステムの状況や各パーツの個体差によって変わることがある。今回のテスト結果については、あくまでも参考程度にとどめていただきたい。

おもなスペック
製品名VAIO Duo 13 標準仕様モデル
型番SVD13228DJW(ホワイト)/SVD13228DJB(ブラック)
CPUIntel Core i5-4200U(1.6GHz)
メインメモリ4GB(最大4GB)
ディスプレー(最大解像度)13.3型ワイド(1920×1080ドット) IPS液晶、静電式タッチパネル、LEDバックライト、トリルミナス ディスプレイ for mobile
グラフィックス機能Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵)
ストレージ128 SSD(SATA 6Gb/s)
光学式ドライブ
通信機能無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)
インターフェイスUSB 3.0端子×2、HDMI端子、Bluetooth 4.0+HS、207万画素フルHDウェブカメラ(フロント)、 799万画素ウェブカメラ(リア)、NFC機能
カードスロットメモリカードスロット(SD/SDHC/SDXC、メモリスティック デュオ)
センサー加速度センサー、ジャイロ、地磁気センサー
テレビ機能
サウンド機能ステレオスピーカー、マイク、ヘッドホン出力、Dolby Home Theater v4
本体サイズ/重量約幅330×奥行き210×高さ9.2(最厚部19.5)mm/約1.325kg
バッテリー駆動時間約18.5時間
OSWindows 8(64bit)
付属品デジタイザースタイラス(ペン)

Windows 8.1ではCPUの処理性能が向上した!?

 まずは、両「VAIO Duo 13」を「Windowsエクスペリエンスインデックス」のスコアを比較してみよう。なおベンチマークにあたっては両モデルともシステムの電源プランを「バランス」に設定した上で、設定アプリ「VAIOの設定」から「電源・バッテリー」の「CPUとファン」を「パフォーマンス優先」に設定している。

 各スコアを個別に見てみると、CPUの処理性のを表わす「プロセッサ」とストレージのアクセス性能を表わす「プライマリ ハードディスク」のスコアが上昇している。逆にゲームプレー時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」についてはかなり低くなった。

Windowsエクスペリエンスインデックスの違い
 秋冬モデル夏モデル
プロセッサ7.26.9
メモリ5.95.9
グラフィックス5.85.8
ゲーム用グラフィックス5.26.5
プライマリ ハードディスク7.97.8

 それぞれの差が計測時の誤差によるものなのか個体差によるものなのか、あるいは計測時のシステムの状態によって生じているのかは、この時点では断定できない。そこで、スコアが向上したCPUとストレージについて、もう少し詳しく調べてみることにした。

 まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH」でテストを実施してみたところ、わずかではあるが確かに秋冬モデルのほうがスコアが上昇している。システムのCPU処理について最適化が行なわれ、性能が向上しているのかもしれない。もっとも、実際に夏モデルと秋冬モデルを利用して比べても、性能差を実感できるほどではないだろう。

秋冬モデルでの「CINEBENCH」ベンチマーク結果

夏モデルでの「CINEBENCH」ベンチマーク結果

 続いては、「VAIO Duo 13」のストレージを見てみよう。テスト前に「CrystalDiskInfo」で内蔵SSDの詳細情報を確認してみたところ、秋冬モデルと夏モデルではまったく同じ製品が使われていた。ファームウェアのバージョンも同じなので、個体差を考えなければパーツ性能自体は同じだといえる。

「CrystalDiskInfo」を利用した秋冬モデルのストレージの詳細

「CrystalDiskInfo」を利用した夏モデルのストレージの詳細

 「CrystalDiskMark」でそれぞれのSSDのアクセス速度を計測してみたところ、秋冬モデルのほうがやや遅い結果となった。読み込みに関しては全体的にWindows 8のほうが速く、書き込みに関してもシーケンシャルと512Kを除いてWindows 8のほうが高速だ。

秋冬モデルでの「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果

夏モデルでの「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果

 「CrystalDiskMark」ではWindows 8を搭載した夏モデルのほうが速い結果となったが、前述のWindowsエクスペリエンスインデックスではWindows 8.1搭載の秋冬モデルのほうがパフォーマンスに優れるという結果が出ている。それぞれのベンチマークの評価方法が異なることが原因とも考えられるが、計測時の状況によって差がでている可能性も捨てきれない。ストレージの性能についてはとりあえず同じ程度と考えたほうがよさそうだ。

 ストレージの空き容量については秋冬モデルで102GB、夏モデルで103GBと夏モデルのほうが1GB多かった。ただしWindows 8.1でさまざまな機能が追加されていることを考えると、1GB程度の差で収まっているのは優秀とも言えるだろう。


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(次ページ、「総合ベンチマークの結果を比較」に続く)


 

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