128GB SSD搭載の「LuvBook C C100X」で5万9850円

小さくてもインターフェイスは充実のタッチモバイルノート「LuvBook C C100X」

文●エースラッシュ

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 11.6型ディスプレーを搭載したモバイルノートPCでありながら、タッチ対応ディスプレー搭載機でもある「LuvBook C C100X」。安価に購入できる小型タッチノートだ。前回はその性能やタッチ機能についてを中心に紹介したが、今回はそれ以外の部分に関する実際の使い勝手や性能について紹介しよう。

小型だが、基本インターフェイスは完備

 まずインターフェイスについて見てみよう。小型のモバイルマシンとなるとインターフェイスは絞り込まれていることが多く、最低限しか搭載ない製品も少なくない。しかし「LuvBook C C100X」の場合、薄型化をつきつめていない分スペースに余裕があるのだろう。必要なものはきちんとそろっているという印象だ。

「LuvBook C C100X」

 本体左側面にはVGA端子、USB2.0端子×2、マルチカードリーダーを配置。右側面にはヘッドフォン/マイク端子、USB2.0端子×1、HDMI端子×1、有線LAN端子、電源コネクタが並ぶ。USB3.0端子がないのは少々寂しいが、USB2.0端子は左右に振り分けられており、周辺機器を接続するにも便利だ。左側面の2つも十分に余裕を持って配置されているため、隣の端子に接続されたものが邪魔になってもう1つが使えないこともなさそうだ。

 外部ディスプレー出力が2種類用意されているのも、手持ちのディスプレーやプロジェクターと組み合わせて使いやすい。光学式ドライブはさすがに搭載されていないが、オプションとして購入時に外付けドライブを同時購入することはできる。

 ディスプレー上にはWebカメラ、キーボードの右側にはマイクを内蔵しており、コンパクトなマシンながら特に不足しているものが見あたらない。通気口はヒンジ側に回されており、使っているときに手に熱風があたらないのもうれしい。

左側面にはVGA端子、USB2.0端子×2、マルチカードリーダーがある

右側面にはヘッドフォン/マイク端子、USB2.0端子×1、HDMI端子×1、有線LAN端子、電源コネクタを配置

ヒンジ側に通風口が儲けられている

厚さが21mmあるマシンだけに、インターフェイスが無理なく収められている

小さくても十分働いてくれそうなベンチマーク結果

 今回の「LuvBook C C100X」試作機の構成は、CPUにCeleron 1037Uを採用し、8GBのメモリと180GBのSSDを組み合わせたものだ。グラフィックス機能は、CPU統合のインテルHDグラフィックスを採用している。この構成でベンチマークによる性能評価を行なった。前回説明した通り、標準構成のSSDは128GBなのだが、今回の試用機は180GBの「インテル SSD 520 シリーズ」となっている。そのため、ストレージ性能は参考値として見て欲しい。

 まず、Windows 8の快適さの指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の一番低いサブスコアは「グラフィックス」の値「4.6」となった。「ゲーム用グラフィックス」の値は「6.1」。インテルHDグラフィックスを採用したマシンとしては、妥当なところだろう。「プロセッサ」の値は「5.9」と低めだが、搭載しているCPUを考えれば特に低いというわけではない。「メモリ」の値は「7.5」、「プライマリ ハードディスク」の値は「7.8」と優秀だ。

 PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 7」では、最近のマシンとしては低めの値が出たが、構成から考えると妥当な結果となった。3D性能を計測するベンチマーク「3DMark 11」の結果はさすがによくない。このマシンで3Dゲームをしようというユーザーはいないだろうが、やはりゲーム向きではないことがわかった。ディスクアクセス速度をはかる「CrystalDiskMark 3.0.2」の結果は良好だ。

Windowsエクスペリエンスインデックス

PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 7」

3D性能を計測するベンチマーク「3DMark 11」

ディスクアクセス速度をはかる「CrystalDiskMark 3.0.2」

 バッテリー駆動時間については、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、4時間9分15秒使うことができた。十分モバイル利用に耐えられる駆動時間といえるだろう。

 実際に使っていると、もちろん非常に高速な使い勝手というわけではないのだが、SSDのレスポンス速度にも助けられて割と快適だ。家庭での気軽な使い方に対応するのはもちろん、事務的な業務での利用ならば問題なくビジネスにも利用できるだろう。

周辺機器の同時購入や法人用途にも対応

 コンパクトなマシンだけにBTOによるカスタマイズの余地はそれほど多くない。内部を構成するハードウェアについては、SSDの容量を増加させるかどうかが指定できる程度だ。

 しかし、今回紹介した「LuvBook C C100X」も、HDD搭載モデルである「LuvBook C C100S」もOSをWindows 8 Proへアップグレードしたり、Microsoft Officeを選ぶことは可能だ。OfficeはMicrosoft Office Home and Business 2013などだけでなく、Microsoft Office Professional 2010なども選択できるため、仕事上古いバージョンのものを欲しいというユーザーにはうれしいだろう。また、購入時にリサイクルマークなしの指定もできるから、法人での購入もしやすい。

 ベンチマークなどで負荷をかけると、ファンの音はそれほど気にならないが底面側が少し熱くなった。こうしたことが気になるようならば、ノートPC用クーラーを同時購入することもできる。このほかにも、外部ディスプレーやマウス、スピーカーといった周辺機器や、セキュリティ対策ソフトや引越ソフトなどを同時購入できるのは、マウスコンピューターのほかのモデルと同じだ。もちろん、サポートを手篤くするオプションや、出張セットアップサービスなども利用できる。

 ビジネスでも使える、気軽に持ち運べるサイズのマシンを手頃な価格で入手したい人にはちょうどよいモデルになっている。

「LuvBook C」の主なスペック
(評価機はLB-C100Xをベースにストレージを180GBにカスタマイズ)
型番 LB-C100S LB-C100X
CPU Celeron 1037U(2コア/1.80GHz)
グラフィックス インテル HDグラフィックス
メモリー 8GB DDR3 SO-DIMM PC3-12800(8GB×1枚 最大8GB)
ストレージ 500GB HDD 120GB SSD
インターフェース USB 2.0×3
D-sub×1、HDMI×1/ヘッドフォン出力、マイク入力×1
LAN×1
ディスプレー 10点マルチタッチパネル11.6型 HDグレア液晶ディスプレー(LED バックライト1366×768ドット)
寸法/重量 約幅300×奥行き200×高さ21mm(折り畳み時)/約1.5kg
価格 4万9980円 5万9850円
OS Windows 8 64bit