128GB SSD搭載の「LuvBook C C100X」で5万9850円

「LuvBook C」はタッチが活きる11.6型!-マウスコンピューター

文●エースラッシュ

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 マウスコンピューターの「LuvBook C」シリーズは、11.6型ディスプレーを搭載したモバイルノートPCだ。超薄型・軽量というわけではなく、本体重量は約1.5kg。しかし価格が手ごろなのがポイントだ。また、入手しやすい価格でありながら、タッチ対応ディスプレーを搭載しているのも面白い。

 LuvBook Cは2モデルで展開しており、500GBのHDDを搭載した「LuvBook C C100S」の価格は4万9980円。128GBのSSDを搭載した「LuvBook C C100X」は5万9850円だ。今回は特別に、SSDを180GBの「インテル SSD 520 シリーズ」に変更した「LuvBook C C100X」が届いたので、レビューしよう。なお、この変更はBTOオプションから可能で、価格は5250円アップとなる。

「LuvBook C C100X」

小ぶりなお手頃マシンにタッチディスプレーを搭載

 LuvBook Cのボディカラーはシルバーで、トップカバーには短辺と平行なヘアライン加工が施されている。持ったときにひんやりと感じる金属的な感触が心地よい。

 本体サイズは幅300×奥行き200×高さ21mm。フットプリントの小ささに対して厚みがあるため、若干ぽってりとした印象がある。モバイルノートPCではあるが、極端な薄型化や軽量化を狙った雰囲気はなく、華奢さなども感じられない。片手で持つと重く感じられるが、簡単に折れてしまいそうな不安感がないのは扱いやすい。

 搭載しているCPUはイCeleron 1037U。ほかの構成に関しても最近のマシンとしてはかなり抑えめなものだ。本体サイズ、ディスプレーサイズ、重さなどと合わせて考えるとネットブックと呼ばれたマシンに似たイメージだ。しかし、OSはもちろんWindows 8。最新OSがタッチで手軽に利用できる、サイズと価格はお手頃なマシンという形にまとまっている。

短辺と平行にヘアライン加工の施されたシルバーのトップカバー

底面側はマットな黒で、本体を支える足が付けられている

キーピッチ約17mmのキーボードを採用

 LuvBook Cのキーボードはアイソレーションタイプだ。黒いマットなキーがシルバーのパームレストとよいコントラストだ。ディスプレーベゼル等も黒でまとめられている。

 小さいマシンながら、キー配列には大きな変形がない。かな入力の「ね」から「ろ」に関しては縦長に変形されているが、ローマ字入力の人ならば困ることはあまりないだろう。キーピッチは約17mmと若干狭めだが、キーストロークは約1.5mmで比較的しっかりと押した感触が得られる。

 ディスプレーは約130度まで開く。べったりと180度開いて真上から覗き込むような形にはできないため、向かい合った人同士でタッチディスプレーを同時に使う事は難しい。タッチ対応機種では 事は不可能だが、通常の利用であればまったく問題ない。

 タッチパッドはボタン一体型のものを搭載。パームレストとタッチパッドはさらさらした触感で、指すべりもよい。

アイソレーションキーボードとボタン一体型タッチパッドを採用

小さいマシンを覗き込まずに楽に使うためのタッチ

 LuvBook Cが搭載するタッチディスプレーは10点タッチに対応する。ディスプレーベゼルが比較的広めで、表示部と段差のないフラットな構造だ。この広めのベゼルのおかげで、Windows 8で必要となる画面外方向からのスワイプなどが行ないやすい。

 解像度は1366×768ドットだが、11.6型のディスプレイで見るとアイコンが小さめに感じられる。指先でタッチしての操作は、おおざっぱに触れられる大型ディスプレーが適していると思うが、モバイルノートの場合はラフで気軽な操作のためというより、マウスの代理としての需要があるだろう。

 そもそも、ノートPCでも、ポインタ操作はマウスが便利という人は少なくないが、特に小型マシンの場合はタッチパッドも小さいため、細かい操作がしづらく感じられることがある。ディスプレー側も小さく、低い位置になるせいで不自然に背中を丸めて細かいものを見ながら操作することにもなりがちだ。

 しかしタッチ対応ディスプレーならば、操作したい部分に直接触れれば済む。細かいボタンを狙うような触れ方には多少慣れが必要だが、最近はスマートフォンで細かなタッチ操作に慣れている人も多いからそれほど問題にはならないだろう。Windows 8というタッチ操作と親和性の高いOSなら、無理なく利用できるはずだ。

 実際、タッチのみで操作しても特に不自由は感じられない。このサイズで高解像度表示だと厳しいかもしれないが、ほどよい表示具合なので快適に利用できた。認識のもたつきなども当然なく、気軽に利用できる。

小さいながら表示は鮮やかで、タッチでの操作性もよい

 次回はLuvBook Cのインターフェイスの紹介や、ベンチマークによる性能評価を中心に紹介しよう。

「LuvBook C」の主なスペック
(評価機はLB-C100Xをベースにストレージを180GBにカスタマイズ)
型番 LB-C100S LB-C100X
CPU Celeron 1037U(2コア/1.80GHz)
グラフィックス インテル HDグラフィックス
メモリー 8GB DDR3 SO-DIMM PC3-12800(8GB×1枚 最大8GB)
ストレージ 500GB HDD 120GB SSD
インターフェース USB 2.0×3
D-sub×1、HDMI×1/ヘッドフォン出力、マイク入力×1
LAN×1
ディスプレー 10点マルチタッチパネル11.6型 HDグレア液晶ディスプレー(LED バックライト1366×768ドット)
寸法/重量 約幅300×奥行き200×高さ21mm(折り畳み時)/約1.5kg
価格 4万9980円 5万9850円
OS Windows 8 64bit