やっぱり流行ってきた生体ログ
「Jawbone UP」「Fitbit One」など、生体ログを取得するためのウェアラブルなセンサーを使い、そのデータをスマートフォンを介しクラウドに保存し、ソーシャルメディアで共有する。
こうした「今どきの万歩計」は一定の評価を得たようで、ソフトバンクでは自社のスマートフォンと「Fitbit Flex」を使ったサービスを展開しています。ドコモでもアームバンド型健康管理デバイス「ムーヴバンド」を使ったサービスを来春にも開始する予定といいます。
こうしたモーションセンサーの入った万歩計が記録するのは、歩数、睡眠時間、移動距離、そして消費カロリー。これによって健康管理をしていこうという訳ですが、私にはちょっと不満もありました。
万歩計は運動状態をモニターするための使いやすいデバイスであるのは間違いありません。特に意識することなく身に付けていられるという点で、モーションセンサー以上のものはない、とも思ってはいます。
ですが、フィットネスやダイエットを目的とした場合、それでいいのか、という部分が。
運動強度をもっと正確に把握したい
それは消費カロリーの値です。ゆっくり歩いても、慌てて走っても、同じ一歩としてカウントするわけですが、もちろん歩く、走るでは運動強度がまったく違います。それを、どれも同じ一歩としてカウントし、消費カロリーを推計するわけです。
私は万歩計のデータを見て「いやー、今日は沢山歩いたなあ」とは思えど「よーし、これで痩せるぞ」という気分になれないのです。その理由はカロリー消費量が適当であるのと同時に、そのときどきの運動強度をモニターしていないため、なんだか動いた実感に乏しいということもあります。万歩計のデータに高度計を加味して正確さを期していたとしても、なんか違うんだよなーという感じが。
えー、ここでやや自慢めいた話をしますと、私は30代の頃、心拍計を使った自転車トレーニングを行い、半年ほどで10kg近く絞れた成功体験を持っておりまして、これがいろいろと邪魔するのであります。
心拍計は運動強度をチェックするだけでなく、効率よく有酸素運動を行うことが出来ます。クルマやオートバイで言うならエンジンの回転計のようなもので、人間の運動にもオイシイところや、これ以上行くとヤバいレッドゾーンがあるわけです。メーターを見ながらだと不思議と盛り上がる。
だからオレに必要なのは心拍計だ! スマートフォンとつながる心拍計はないのか! コラ! と、万歩計を使いながら考えておりました。
ところが心拍計が流行らない理由も明らかです。スマートフォンとつながる心拍計はとっくにあります。
