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都知事もびっくり! iPhoneで痩せる秋の体育祭

腕時計型心拍計「MIO Alpha」で往く、ライフログ取得生活1

2013年10月12日 12時00分更新

文● 四本淑三

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心拍計への不満

 もう装着が面倒くさい。これに尽きます。

 大概の心拍計というのは、センサーの付いたチェストベルトと呼ばれるものを、胸にぐるっと巻くわけです。このセンサーというのが電極でありまして、心電図と同じ要領で心臓の動きを捉えるわけです。それをパルスに変換し、液晶表示付きのレシーバーに送って、心拍数をモニターできるようになっている。

 このタイプは値が正確なのはいいのですが、なんにせよチェストベルトと電極がキビシイ。微弱な電流を捉える必要から、ある程度身体が濡れていて、センサーが密着していないとダメ。よいしょと起きて、グルッと巻いて、ピピっとすぐにデータが飛ぶかというと、なかなかそうは行かない。センサーを濡らしたり、ウォームアップしてわざわざ発汗させたりで、実に面倒くさいのであります。先のクルマやオートバイの例で言うなら、チョークを引いたり暖機をしたりで、もうクラシックもいいところなのであります。

 さらにチェストベルトがきつい。心拍計を使う目的は有酸素運動を効果的に行うためであるのに、胸を締め付けるのはどーなんだろうなと。

 簡単に心拍を測る方法として、センサーに指を当てるだけという機材もあります。赤外線で血流を測定するわけですが、このタイプで心拍がカウントできるのは指を当てている間だけで、連続して測定することはできません。2時間や3時間、できれば日がな一日、ずっと測定し続けていて欲しいわけです、心拍計には。

自分の性能を把握できる心拍計

ベルトはウレタン製。安定して装着させる必要からか3穴式で幅が広い

 で、そこに登場したのが「MIO Alpha」。まだ一週間ほど使っただけですが、これは画期的であると断言いたしましょう。多くは語りませんが、名前もいいです(直販価格:2万4800円)。

 MIO Alphaは、時計の裏側にグリーンのLEDと受光センサーが仕込まれていて、皮膚に光を当てて血流を読み取る方式です。その信頼度はいかがなものかと、若干の疑いも持っていたわけですが、ごめんなさい! 現物をフォーカルポイント様からお借りしてみたところ、かなり安定して心拍を読めるようです。腕時計と同じように腕に巻けば、数十秒で心拍のカウントを始めます。もうチェストベルト式には戻れない!

MIO Alphaの裏側。ここに光学センサーとLEDが仕込まれています

心拍計測モードにするとグリーンのLEDが光ります。夜だと本の字が読めそうなくらいの光量です

 これ単体でも心拍数のモニターや、平均心拍数の計測、ターゲット心拍数から外れた場合のワーニング機能などがあって、それだけでも素晴らしい。ですが、なにより素晴らしいのはBluetooth 4.0に対応していることです。

 これでiPhoneアプリでリアルタイムに心拍が表示でき、記録できる。GPSや地図データなどと組み合わせると、ルートや速度に心拍数を組み合わせたログが取れるわけです。平坦地を時速何キロで走っているときはこの心拍数、坂を登っているときにはこれくらい、というようなことが分かるわけです。ただいまこのとき、私が興奮しているのがお分かりでしょうか。

普段使っているサイクリング用のiOSアプリ「Strava」とペアリングした状態。真ん中の「69」が心拍数。たまたまキャプチャーしたときがこの数字だっただけでワザとではありません

 それが分かって何が嬉しいかというと、何度も同じルートを走っているうちに、同じ速度でも心拍が前より低いとか、同じ心拍でも前より速度が高いといったように、動力装置としての自分の性能が今どれくらいなのかを把握できる、という点にあります。

 バッテリーは170mAhリチウムポリマーで、心拍計測状態で8~10時間は持つようです。これなら一日使っても大丈夫そうです。

充電用のUSBクレードル。マグネット式で本体を吸着する

裏にUSBケーブルが折りたためて便利

ただUSBケーブルが短いのが困りもの。充電中はこんな感じに

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