貴方は覚えているでしょうか。昨年の10月あたりに私は、
「都知事もびっくり! iPhoneで痩せる秋の体育祭
腕時計型心拍計「MIO Alpha」で往く、ライフログ取得生活1」
という原稿を書かせていただきました。当時、古代ギリシアを発祥とする某体育祭の名称を商業利用してはならんという報道がありまして、このように各方面に配慮した表題となったわけですが、以降、時代は冬へと向かい、ライフログの取得もままならない中、この体育祭を招致した都知事は辞任へと追い込まれました。これには私もびっくり!
しかし、これから春に向けて日は延びる一方という、明るい時代への展望も見えきた昨今です。ならば今こそ始めようではありませんか、ライフログ取得生活を。そして都民の皆は選挙へ行こう。
今回のテーマは自転車とBluetooth 4.0対応デバイスです。
自転車は有酸素運動を安定して長く続けられるため、フィットネスに最適と言われております。駅前やら選挙カーやらがやかましいこの頃ですが、そうした都会の喧騒から脱出することが可能であるばかりか、なんなら選挙の投票所に行くことすらできる、すぐれた速度変換装置なのであります。
この自転車での走行状態をiPhoneでロギングしながら、効率よく動力装置としての身体のスペックを上げて行こうというのが、本稿の狙い、と言いますか私の野望です。
しかし「自転車にスピードメーターも時計もいらん。そんなものに拘束されてまで自転車に乗りたくはなーい」などと、仙人のようなことを抜かす方が時折いらっしゃるのは悲しい限りです。
言うまでもなく、そのときの状態を記録することで、どの程度のことをやれば、どんな状態になるのかの手がかりになる。そうしたフィードバックを拒絶して仙人のようにして10年過ごすと、結果としてどうなるのか。私は現在、この文章を自らの腹に手を当てつつ書いております。