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投影型新UI「FingerLink」—CEATEC富士通ブースレポート (2/3)

2013年10月05日 10時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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テレビ画面から、クーポン/情報をリアルタイムに取得

 富士通ブースでは、このほかにもユニークかつ実用的な技術が展示されていた。まずは、「テレビ画面からクーポンや情報をリアルタイムに取得する」技術(参考出展)を紹介しよう。

 この技術は、スマホやタブレットのカメラをテレビ画面に向けると、情報の取得できるというもの。簡単にいえば、映像上に目に見えないQRコードのようなものが表示されており、そこからURLなどの情報を読み取ってスマホ/タブレット側に情報を表示させる。

テレビ画面の映像に対してスマホのカメラを向けているところ。右写真はQRコードのように情報を読み込んだところ

 富士通によれば、これまでにも似た技術はあったのだが、専用の受信装置が必要である点や画質の劣化、リアルタイムには非対応といった課題があった。そこを富士通の独自技術で解消したという。例えばある番組を放映するためのソースの編集が終わったとしよう。その後、富士通の技術を適用して放映した場合、ユーザー側にデバイスの追加を要求しない点がメリットとなっている。また、映像の特定部分だけから情報を取得できるようにすることも可能。

 テレビ放送に限らず、デジタルサイネージから情報を取得したり、レジにあるパネルからクーポンを取得させることもできる。特にデジタルサイネージでの運用は、旅行の広告にカメラを向けたら、そのまま予約画面を表示させるといったことが可能になるそうだ。

 懸賞プレゼントにも利用でき、視聴者は画面にカメラを向けるだけで応募できるようになる。デジタルサイネージの利用例が増えているので、富士通のアプローチは有益かつユニークといえる。

 仕組みとしては、人の目には見えない微小な灯りを映像に埋め込んでいるとのことで、厳密にはマスターソースとの差異が生じており、画質劣化については「あまり変化しない」という状態のようだ。マスターソースと本技術適用後の比較が行なえたが、比較した場合赤味が増しており、また画面もやや明るくなっていた。

写真内の左がマスターデータ、右が紹介している技術を加えたもの。肌色のあたりが明確だが、色の変化が起きている。これは人間の目には見えない光を挟み込んでいるため、そのぶん全体的にバランスを取っているためと思われる

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