高性能・高信頼性を携帯

ワークステーションなのにUltrabookなHP ZBook 14が登場

小林 久/ASCII.jp編集部

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 日本ヒューレット・パッカードは3日、モバイルワークステーションの新ラインアップ「HP ZBook」を発表した。

東京・秋葉原で実施された発表会では、米HPでWorkstation製品を指揮するジョシュ・ピーターソン氏(中央)、日本HPの小島順氏(右)、HPと関係の深いDreamWorksのケイト・スワンボーグ氏(左)などが登壇した。

ノートの中から、ノートが出てきた!!

 同社はこれまで、EliteBookブランドで、モバイルワークステーションを展開してきたが、今回からシリーズ名を据え置き型ワークステーションのブランド名と合わせる(同時にワークステーションディスプレーの型番もZで統一)。デザインを他のHP製品と親和性の高いものにしたほか、ワークステーションながらUltrabookのガイドラインに準拠した14型液晶パネル搭載機などをリリースしている。

17型のワークステーションを紹介していた小島氏だが……

中からUltrabookが登場!

ちなみにこのケース、米国から持ってきた一点ものだという。内部にフエルトが貼ってあったりと意外に芸が細かい。

 価格と販売開始時期は「HP ZBook 14 Mobile Workstation」が20万円前後からで12月中旬の販売開始。「HP ZBook 15 Mobile Workstation」が直販価格23万1000円~で10月中旬。「HP ZBook 17 Mobile Workstation」が直販価格31万5000円~で10月中旬となる。

準日本生産、そして国内サポートの信頼感もウリに

装いも新たに登場したZBookシリーズ。14型のUltrabook(中央)のほか、15型・17型の製品も用意する。

本体にはフルサイズのDisplayPort 1.2対応ポートを持つ。他の企業向けノート同様にポートリプリケーターの使用が可能。オプションは共通化されている。

本体には新ブランド「ZBook」の文字

スティック型のポインティングデバイスも持つ

 3シリーズのうち、15.6型・17型の2シリーズはThunderbolt端子を装備する。搭載可能なビデオチップは14型がFirePro M4100、15型がK1100M/K2100M、17型がK3100M/K4100M。14型のみNVIDIAではなくAMDのチップになっているのは、省電力性を考慮したためだという。

 最上位の17型はストレージを2基搭載可能で、RAID 0または1の構成が選べる。ディスプレーは発表時点ではすべて1920×1080ドットとなっているが、米国モデルでは15.6型にQHD+(3200×1800ドット)のオプションを追加する予定がある(日本での投入があるかどうかは未定)。

 また、サポートも強化し、標準で3年・休日を含むオンサイトサポートを提供。14型と15.6型モデルはベアキットを中国工場から仕入れておき、国内工場でスペックのカスタマイズ、検品、OSイメージの導入といった作業を実施したうえで出荷する“ハイブリッド生産”という仕組みをとる。これらにより、国内ユーザーに向けたきめ細かい対応ができるとしている。

ディスプレーもZシリーズに!

14型のHP ZBook 14 Mobile Workstationは薄さ21mm。約1.7kgと高スペックと携帯性の高さを両立している。

ACアダプターも比較的小型。

 また、2560×1440ドットと高解像度で27型と30型のAH-IPSパネルを採用した液晶ディスプレー「HP Z27i」(直販価格7万7700円)と「HP Z30i」(直販価格16万3800円)を10月3日に発売した。

既存の24型に加えて、Z27iとZ30iが展示されていた。

LEDバックライトやAH-IPSパネルの使用で前世代のZR30wに比べ、消費電力が低減。重量も下げているため、移設も容易だとする。

 このほか、既存の据え置き型ワークステーション、Zシリーズも最大12コアのIvy Bridge Xeonを採用した、Z820/Z620/Z420シリーズに進化している。メモリークロックが従来の1600MHzから1866MHzに向上。一方でOSイメージなどは従来のものがそのまま流用できるため、システムの再検証や初期導入のためのコストを下げられるとしている。

ZシリーズもIvy Bridge Xeon搭載に。

世界的に一度落ち込んだワークステーション市場だが、回復の兆しがある。その中でHPは世界/国内市場ともにトップシェアを誇っており、市場状況を上回る成果を残しているという。

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