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業界人の《ことば》から 第54回

シャア専用モデルだけじゃない:

写真の価値は認めるのに印刷はしない、スマホ時代に問われる複合機のあり方

2013年09月04日 08時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「この変化はチャンスであると捉えている。写真文化の発展と写真事業の創造は、今後もキヤノンに任せてほしい」

(キヤノンマーケティングジャパン・川崎正己社長)

スマホ・タブレット連携に加え、シャア専用モデルも

 キヤノンは、個人向けインクジェット複合機「PIXUS」シリーズの新製品4機種を、9月5日から発売する。

 今年の新製品では、スマートフォンやタブレットから直接アクセスが可能な「新PIXUSクラウドリンク」の搭載、新たなアプリとして「PIXUS Print」を提供し、スマホ連携およびタブレット連携の強化がポイントとなっている。

PIXUSの新ラインアップ

 さらに、染料系と顔料系を用途によって自動に使い分ける6色ハイブリッドによる印刷を実現。主力機種となるMG7130は、4色の本体カラーを用意。昨年のカラーバリエーションは黒を基調に、控えめに差し色を入れるというものであったが、今年は本体全面にカラーを施すスタイルを採用。さらに、ガンダムとコラボレーションした「PIXUS × GUNDAM PROJECT」により、500台限定のシャア専用モデルを用意。9月27日から、キヤノンオンラインショップを通じて販売される。

シャア専用モデル

 時代にあわせた正当進化とともに、キヤノンの「遊び心」が盛り込まれた今年の新製品だといえる。

カメラからスマホがなぜチャンスなのか?

 

 キヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長は、今年のキヤノンのインクジェットプリンタのポイントを「いつでも、どこでも、かんたんにプリント」と、表現する。

 この背景には、写真を取り巻く環境が大きく変化していることがあげられる。

 同社の調査によると、写真を撮影する機器としては、デジタルカメラが最も多く、複数回答で73.6%を占めるが、次いで多いのがスマートフォンで65.1%。そして、携帯電話の32.0%と続く。タブレット端末という回答も8.2%に達している。

 「スマートフォンやタブレットで撮影をして、それを、スマホ上で他人に見せたり、SNSやブログに掲載するといった使い方が一般化してきた。この変化はキヤノンにとって、チャンスと捉えることができる」と川崎社長は語る。

 SNSやブログへの掲載、そしてスマホ上で写真を相手に見せることが広がれば、むしろプリント回数は減ってくるだろう。プリンタメーカーであるキヤノンにとっては、マイナス要素にしかならないと考えられる。しかし、川崎社長はこれをチャンスだと言い切るのだ。

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