荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第318回

記録的猛暑でいつも以上にバテる猫たち

究極の夏バテ猫発見！

寝返りもうてそうにない狭い隙間にはまってお昼寝中のキジトラ。この写真を90度左に傾けても問題なさげな格好です（2013年8月 オリンパス OM-D E-M5）

　そして極めつけがコイツ。

　いったいどこで何をしてるのかと思ったら、フェンスの端と建物の微妙な隙間にいい感じにハマってるのだ。

　いったいどんな格好になってるのか、ぐるりと脇に回って隙間に無理矢理カメラをつっこんで撮ってみた。

　それが前ページの冒頭写真。

　予想以上に変な寝相でした。無防備にもほどがあるというか、なんというか。しかも日陰なんだか日向なんだか微妙だし。頭ははみ出てるし足はハマってるし。

　こうなったらさらに反対側、つまり足下側からも見てみたくなるもの。さらにぐるっと回って足下から撮ってみた。

寝てる最中、もぞもぞと寝相を変えてて、私が足下に回ったときは、足ははみ出てるわ手はだらんと下がってるわでもっと情けない姿に。夏のお昼寝猫は面白い（2013年8月 オリンパス OM-D E-M5）

　えっと……いくら目立たない場所とはいえ、観光地でこんな格好で寝てていいのかきみは！ って感じですよ。

　面白いポーズはいろんな角度で眺めてみるのが大事ですな。

　最後にもう1匹。住宅街で夏のけだるさを全身から漂わせてつぶれてる猫を発見。あごを石の上にぺたっとくっつけてへちゃ～と寝てる。その寝姿があまりに哀愁漂っててたまらんのだ。

　もう暑くて動きたくないから好きにして、といった風で、私がその上をまたいでも（狭い通路の真ん中にいたので）、ちょっと顔を上げるだけで警戒もしないくらい。

おなかとあごで放熱してるのか、それともここの石はひんやりしてるのか。愛嬌のある寝顔できれいにつぶれてたのをしゃがんで撮影。一瞬こっちを見たけど、害がないと思ったのかすぐこんな風に（2013年8月 オリンパス OM-D E-M5）

　まあこれだけ暑いといろんなことがどうでもよくなるよね。それは人間も一緒です、たぶん。

　そんな夏ももう終わりですな。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』（玄光社MOOK）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/