読んだら買いそうになる!?　お買い得品発掘情報 第7回

SSDは8000円！　4TB HDDは2万円以下!!　お買い得ストレージ

　ちょうど昨年の今ごろ、128GBクラスのSSDが一万円を大きく割り込み、気軽に入手できるという時期があった。

　しかしその後、円安が進むなどしてSSDは高くなってしまったが、それに対抗するかのように格安モデルが登場している。一方、HDDは容量単価の下落は進まないものの、大容量タイプも気軽に買えるようになっている。

　そこで、今、買うべきお得なSSDとHDD、あまり注目されていないが、光学ドライブのお買い得品も探ってみた。

飛び抜けて安く、厚さ7mmにも対応するSSD
サムスン「840」シリーズ

サムスン「MZ-7TD120B/IT」 (120GB)

　容量は若干小さい120GBとなるが、実売で8000円程度と現時点では他のSSDよりも頭ひとつ飛び抜けて安いSSDがサムスンの「840」シリーズ。

　安い理由は「TLC」という方式を採用しているため。TLCは現在の普及SSDで多く使われる「MLC」よりも1つのメモリ素子あたりの記憶効率を高めたものだ。

　「高めた」というと聞こえはいいが、電圧によって1セルに3bitのデータとして記憶させるため、記憶した電圧の正確さが問われるだけでなく、読み書き時に誤差、つまり異なったデータとして読み書きされる率が高まる。

　このため、高度な誤り訂正技術とセットで使う必要があり、結果として読み書きの効率が低くなる。

　また、1セルの読み書きが多くなるためMLCに比べて寿命が短くなるという報告もある。そこを心配する人には無理にすすめないが、およそ実用的には十分な使用を前提とした設計がなされていることと、保証期間が3年あること、そしてフラッシュメモリーを知り尽くしたサムスンだけに必要以上に神経質になる必要はないと思うのが筆者の考えだ。

　登場からすでにしばらく時間がたっているが、あまり酷い話は耳にしない。仮に故障が多ければもっとネットでも話題になるはずだ。

　ただ、高解像度動画の保存を頻繁に行なうなど、SSDへの書き込みが多い用途にはまだ控えておいたほうがよいだろう。動画保存の多い人は、MLCタイプをおすすめしたい。

　なお、ノートPCに内蔵するため7mm厚のSSDがほしいという人にもサムスンのSSDは貴重な選択肢。他のSSDではケースを開けて中身を取り出す必要があるが、サムスンは最初から7mm厚のケースとなっており、9.5mm厚の必要がある場合には一部モデルに付属するスペーサーを使う格好となっている。

サムスン 840シリーズ MZ-7TD120B/IT

• 容量：120GB
• インターフェース：SATA（6GB/s）
• シーケンシャルリード／ライト：530MBs／130MBs
• フォームファクタ：2.5インチ
• 紹介ページ

安心のインテル製SSDのデータセンター向けが安い！
「Intel DC S3500」シリーズ

「Intel SSD DC S3500 120GB」

　信頼のブランドといえばインテルのSSD。とはいえ、普及グレードとなる「Intel 335」は、3年保証付きではあるが特に価格が高いわけでも性能がいいわけでもない。これからインテル製を狙うなら上位グレードやデータセンター向けグレードに注目したい。

　今、一部店舗で安いのがデータセンター向けの「Intel DC S3500」の120GBタイプ。価格は安い店で約1万2000円からと、他のメジャーブランドのSSDとあまり変わらない価格だ。

　20nmプロセスを使用した今年登場の最新版で、決して旧型というわけではない点でがうれしい。問題は同シリーズの160GBや240GBは安くなっていないので、一時的な特価の可能性が高いことだ。

　なお、SSDのような発展途上の製品は新しいほど割安となる傾向がある。「Intel DC S3500」と同世代となる最新上位SSDの「Intel 530」は今、まさに出回りはじめたばかりだが、180GBタイプで2万円を切るくらいから、240GBタイプで2万6000円前後からと割安。今後の値下がりが十分期待でき、少し待つならこちらも注目のSSDとなる。

Intel SSD DC S3500 120GB

• 容量：120GB
• インターフェース：SATA（6GB/s）
• シーケンシャルリード／ライト：445MBs／135MBs
• フォームファクタ：2.5インチ
• 紹介ページ