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歩きながらスマホを使用した際の事故の発生を受けて

「歩きスマホ」は危険! NTTドコモが新宿駅で注意喚起の広告を掲出

2013年08月09日 18時31分更新

文● ASCII.jp編集部

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NTTLドコモが新宿駅構内に掲出する「歩きスマホ」の注意喚起を促す広告。黄色を全面に押し出した、インパクト抜群のデザインとなっている

 歩きながらスマートフォンを操作する「歩きスマホ」。スマホのユーザーであればついやってしまいそうな行為だが、危険性が問題視されている。実際に駅のホームからの転落や歩行者同士の衝突などの事故が発生しており、さらに重大な事故に繋がる可能性がある。鉄道各社はポスターやアナウンスで危険性を訴えるなどの対策をとっている。

 その中で、当のスマートフォンキャリアであるNTTドコモは、8月5日から18日までの間、新宿駅東口付近の階段で「歩きスマホ」の注意喚起を促す広告を掲出している。階段のステップ側面と両壁に巨大な黄色の広告が貼られ、階段には「危険です、歩きスマホ。(本人は、この広告見ないだろうけど)」というコピーが印刷されている。

階段の壁側面の広告には「この広告には気付かなくても、みんなの冷たい視線には気づいてほしい。」などのメッセージが表示されている

 スマートフォンの急速な普及により、ウェブサイトやメールの閲覧はもちろん、ゲームやSNS・動画など、ユーザーがのめり込む要素が多くなり、スマホの画面に集中する機会が増えた。「歩きスマホ」は通話時よりも周囲への注意が散漫になってしまい、大きな事故にも繋がりかねない行為なので、危険性をユーザーにも広く認知してもらために、このような施策が実施されているのだろう。

 NTTドコモは「歩きスマホ」の危険性を訴えるため、以前から新聞やラジオで広告を展開するなど、地道な啓発活動を続けてきた。広告だけではなく、全国の学校で「ケータイ安全教室」も開催しており、その中で「歩きスマホ」の危険性も伝えてきたという。2004年から開始されたケータイ安全教室では、全国の小・中学校などに講師を派遣し、携帯電話を使う際のマナーやトラブルへの対処方法などの啓発に取り組んでいる。

 「歩きスマホ」はついやってしまいがちだが、事故につながる行為だけに、ユーザーの意識を変える必要がある。駅のホームからの転落をはじめ、道路を歩いているときに人や自転車などにぶつかることも考えられる。相手が小さい子どもや高齢者の方だった場合には、大きな事故になる可能性も否定できない。今回の大規模な広告掲出は、ユーザーがスマホのマナーについて考えるきっかけになるのではないだろうか。

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