最新スマートフォンのオーディオ&ビジュアル機能の可能性を探る特集の第2回。今回は音楽編だ。
スマホで音楽再生というと「iPhone」が代名詞であり、Androidスマホで音楽を聴くことにピンと来ない人も多いのではないだろうか。
おそらくその理由はバッテリー。昨年ぐらいまでの機種だと、ただでさえ短いと感じるバッテリー駆動時間を音楽再生のために減らすのはありえない、という意見も多いはず。
ただ、最新のスマホは比較的バッテリー容量が大きく、長時間駆動が可能となっている。たとえば、NTTドコモの夏モデルとして現在発売されている9機種のうち、5機種は2600mAh以上のバッテリーを搭載している。
そして、音楽再生は思っているほどバッテリーは消費しない。たとえば、NTTドコモの夏モデル「ARROEW NX F-06E」で1時間、音楽再生を続けたところ、バッテリーの消費量は約5%だった。ARROEW NXのバッテリー容量は3020mAhなので、使用したのは約150mAhほどということになる。
バッテリーの消費量は機種にもよるだろうが、少なくとも2600mAh以上のバッテリー容量があれば毎日の通勤/通学に音楽を聴いても支障はないだろう。
Androidでも音楽アプリのチョイスが重要
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「Winamp」 | 「Poweramp」 | 「JetAudio Basic」 |
スマホを音楽プレーヤー代わりに使っている人はすでに多いと思うが、多くの場合は、メディアプレーヤーなどのあらかじめプリインストールされているアプリを使って聴いている場合が多いだろう。
それ自体は決して悪いことではない。だが、高音質音楽配信サイトで多く使われているハイレゾ楽曲(FLACファイル)の再生に対応していないため、音楽をより高音質で楽しみたいという使い方をするには物足りないのだ。
では、FLAC対応の音楽アプリはないのか、というと実はけっこう数多く提供されており、しかもその多くは無料版もあるので試しやすい。その上、イコライザーによる音質調整や独自の高音質技術が盛り込まれ、アプリによって音質もかなり個性が違っているのだ。
以前の記事でも、iPhone 5を使ってiOS用の音楽アプリを紹介した。iPhone 5ユーザーなら、iPhone用アプリとしては少々値の張るものもあるが、ヘッドフォンの交換に比べれば格安だし、これはぜひともおすすめしたいアイテムだ。
この記事の評判を見てみると、再生アプリによる音の違いに驚いた人も多かった。というわけで、今回はAndroid版を紹介することにする。Androidにも音楽再生アプリはかなり豊富で、今回もネットなどで評判の高いアプリを実際に試してみることにした。
