『とある科学の超電磁砲S<レールガン>』BD発売記念企画! 第2回
2万体の原料は?14日間で完成?妹達への疑問を鹿野司氏に聞く
妹達(シスターズ)は御坂美琴お姉様の夢を見るんですの?
2013年10月10日 18時00分更新
オリジナルとクローンの間に能力差ができる理由
鹿野 「現実の体細胞クローンでは、知識や経験はコピーできませんが、それはどうしているんでしょう?」
―― 投薬で人格を形成してるそうなんですの。あとは頭にがしゃーんと被せる装置(学習装置:テスタメント)で、相応の技術と知識を学習させている描写もありましたの。
鹿野 「人格は広い意味での神経回路の学習の結果ですから、投薬や頭に被せる学習装置のようなものでコピーはできませんね。パソコンにソフトをインストールするみたいにはいかないんです」
―― ではオリジナルとクローンには絶対に違いが生まれると?
鹿野 「クローンは自分とまったく同じものになると思われがちですが、遺伝的に同じであっても、成長過程でまったく別の人間になります。一卵性双生児はまさしく天然の体細胞クローンですが、性格も外見もかなり違いますよね。
劇中で、オリジナルの御坂美琴と、ミサカクローンの能力レベルが違うっていうのは、そういうことかもしれません。まったく同じだっていうなら、それはクローンじゃなくて、コピー人間です」
―― そうですの! 常盤台が誇る電撃姫・御坂美琴お姉様の能力はレベル5。ミサカクローンはおおむねレベル1~3ですの。
鹿野 「まあ、しかしできないって言うだけではつまらないので、少し考えてみました。カンペキな御坂美琴のコピーを作るにはどうしたらいいんだろうって」
―― お、恐ろしいことを考えますわね……。
鹿野 「後編に続きます」
―― え゛っ!?
◆
次回予告:じつはレベル5の御坂美琴も量産可能だった!?
後編では、サイエンス・ライター 鹿野司氏による新ミサカクローン計画の全貌が明らかに。しかも、数十年先の技術力を持つと言われる学園都市なら十分可能な(?)方法らしい。乞うご期待!
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