ついに世界トップシェアを獲得
レノボ・ジャパンの執行役員常務で、大和研究所で研究・開発部門をまとめる横田 聡一氏は19日の会見で「(IDCの調査で)レノボが4~6月期にPCシェア16.7%を獲得し、初めて世界No.1になった。嬉しい限り」だと報告した。
レノボの直近の売上は年間3.4兆円。シェアはこの4年間で2倍となり、売上も2倍、利益は4倍以上に成長した。横田氏も「シェアトップは四半期ベースでの話しだが、通年でもNo.1を達成したい」と意欲を示す。
昨年20周年を迎えたThinkPadに続き、ThinkCentre/ThinkVisionが10周年を迎えたことも言及。同時に10年間の変化よりも、この1~2年の変化が特に大きいとした。PCでのシェアNo.1は通過点であり、従来のPCとは違うもの特にタブレットへの重点投資を進めていく意向を示した。ThinkPad Tablet 2にはドコモのXiに対応したLTEモデルも登場しており、利用シーンに最適化したコンピューティングスタイルを提案していく考えだ。
ミリタリースペックの8項目に対して基準を達成した、Tinyだが、ThinkPadの部品と同じものを使って、デスクトップでも同じイノベーションを起こすという思いがあるそうだ。ThinkPadの品質基準は、日本以外の拠点で作られている他の製品群にも展開している。
またNECとも部品の共通化などを進めており、「レノボが提唱するPC+を牽引する機会に興奮している。チームジャパンとして、日本で培った技術を世界に発信していきたい」と話した。
ThinkClient Brand Managerの土居憲太郎氏は、国内の企業向けPCではノートが占める割合は55%程度。うち7割が15インチモデル。デスクトップ代替で使われるケースが多いが、モバイルの市場はかつての15%に対して、20%程度にまで増えていると解説。
ガートナーの調査では国内の企業向けでも、タブレットは2012年の43万台から5年間で約3倍の145万台にまで成長する。IDCの調査では2013年の1~3月に、企業向けWindowsタブレットの市場シェアはNECレノボグループがNo.1になった。LTE内蔵モデルの登場はその価値をさらに高めるとする。XシリーズやThinkCentreなどと同様にシンクライアントとして導入する動きもあるため、シェアの拡大できるだろうと話した。