佐武宇綺が聞いちゃいます オーディオのココが知りたいです! 第3回
真空管&デジタルのハイブリッドアンプはこだわりの逸品!
イタリア製アンプ「Carot One」はマニアな音を楽しむ第一歩 (5/7)
2013年07月24日 13時00分更新
Carot Oneの名前の由来
佐武 Carot Oneって見た目も名前もインパクトありますよね。
庵 実は、それぞれのモデルに名前が付いているんですよ。
佐武 そうなんですか?
庵 これは「ERNESTOLO」(エルネストーロ)、これは「FABRIZIOLO」(ファブリツィオーロ)、あとは「PACOLO」(パコロ)ですね。そして、今度出るのは「ERNESTOLONE」(エルネストローネ)です。
佐武 全部ローマにいそうな名前ですね。
庵 実は、すべてアントニオ・シアロの友人の名前なんですよ。
佐武 え、そうなんですか!?
庵 昔の作曲家は曲を友人に捧げていたんですけど、それに習って、彼はひとつひとつの製品をお世話になっている人たちに捧げたんです。最初に作ったのは、このERNESTOLOです。「7人の小人」に出てくるキャラクターの名前は全部「~オーロ」なんですが、それはイタリア語で「小人」という意味なんです。彼の友達にエルネスト君という人がいて、ちっちゃいけど働き者で人気があっていいやつだったらしいんですよ。そして、ちっちゃいんだけどデザインが良くて音も大きいものに負けないよ──という意味も含め、7人の小人にかけて、エルネスト君に捧げるためにERNESTOLO(エルネスト―ロ)って付けたんです。
佐武 超オシャレですね。
庵 ほかのものは、ファブリッツォ君に捧げるとかパコ君に捧げるって意味で付けられています。
佐武 そんな話を聞くと、全部揃えたくなりますね(笑)。
庵 そして、今回のはERNESTOLONEなんですよ。「~オーネ」というのはイタリア語で大きいという意味になります。エルネスト君からERNESTOLOになり、その大きい版でERNESTOLONEになるわけです。
佐武 小さいから大きいになったんですね(笑)。
庵 また、このブランドはCarot Oneですが、「~オーネ」が大きいという意味になりますよね。彼には、のっぽで髪の毛がオレンジ色の仲のいい友人がいて、みんながおっきなニンジンってあだ名で呼んでいたらしいんです。まさにCarot Oneと呼ばれていて、メーカーを立ち上げるときに、「あ、あいつのあだ名いいな」「髪の毛もオレンジだし、オレンジ色いいな」となり、ブランドが生まれたわけです。
佐武 すべて経験からきてるんですね。
庵 はい。ただ、先日フジヤエービックさんで聴いていただいたのは「TITTA」(チッタ)というイヤホンなのですが、「~オーネ」って付いてないんですよ。実はあれは、お母さんの名前なんです。お母さんに捧げたイヤホンなんですね。
佐武 そうなんですか!? ほんとにオシャレ。こうやって名前の由来とかを深く聞いたことがないので、新鮮です。

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