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佐武宇綺が聞いちゃいます オーディオのココが知りたいです! 第3回

真空管&デジタルのハイブリッドアンプはこだわりの逸品!

イタリア製アンプ「Carot One」はマニアな音を楽しむ第一歩 (4/7)

2013年07月24日 13時00分更新

文● 荒井敏郎 写真●今井宏昭

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随所にイタリア職人のこだわりが光る

佐武 うちくらいの子たちってオーディオにあまり詳しくないんですよ。オーディオは難しいって考えていて、DACとアンプをつながなくちゃいけないって思うし……。

 そのぶんケーブルもつながなくちゃいけないですからね。

佐武 ちょっと面倒くさがりな現代っ子なので……。

 そうですよね。これまではその2つをつながなくてはいけなかったんですけど、これひとつをスピーカーとパソコンの間につなげればいいんです。デザインの好きなスピーカーを選んでいただいて、それをパソコンで楽しめます。

佐武 (試聴室のスピーカーシステムを見て)もしかして、あれですか?

 はい。こちらのパソコンとつながっています。

佐武 そうなんですね! (納得したように)はー、はー、はー……。これだったらスピーカーは選び放題ってことですね。

 そうですね。そして、パソコンとつなげるだけでシステム完成なんですよ。

佐武 簡単! うちの世代の子たちは、パソコンは持ってるんですよ。でも、スピーカーにはそこまでこだわってなくって……。ちょっと難しいなって悩んでいる人が多いんですけど、これだったらいいと思います。よくこんな小サイズにできましたね。

 この会社は、アントニオ・シアロというひとりのイタリア人が好きな製品を作ろうという思いでスタートしたんです。いまのオーディオは非常に高価な製品が多いのです。50万円、100万円なんて製品も沢山あります。もちろん高い製品にはそれなりに理由があるのですが、彼はもっと手頃な価格で音の良いオーディオを作ろうと2009年にこの会社を作りました。ひとりですべてを決めているので、このショッキングなオレンジも、真空管を使ったデザインも誰にも文句を言われずにできるわけです。

佐武 オーディオは、男の人がメインで考える趣味なのかなって思うんですけど、Carot Oneのデザインなら、どんなインテリアにも合いますよね。女の子ってインテリアにこだわるんですよ。こういうものが部屋に1個あれば、アクセントになるし、すごいいいと思います。色はオレンジだけなんですか?

 それが彼のこだわりなんです。僕も日本人なので、赤も出したらいいなとか青もいいなとか思っちゃうんですけど、彼はオレンジっていう強烈なイメージを持たせたいそうです。オレンジのものを見たら、「あ、Carot Oneだ」って覚えてもらえるように。

佐武 そうなんですね。

 たぶん、これから佐武さんがオレンジ色のこれくらいのものを見たら、「Carot Oneかな?」ってなると思うんですよ。違ったとしても、「Carot Oneじゃないんだ」ってなると思うんですよね。いろんな色を出してしまうと、イメージがぼやけてしまいます。

佐武 なんか、マネージメントと似てる! 私はミスマガジンをやっていたころは、髪の毛を切っちゃいけなかったんですよ。ショートカットっていうイメージづけで認知させようってことで。そういうほうが覚えやすいですよね。

 「うっきー」もそうですよね。僕は佐武さんのニックネームの「うっきー」というのが強烈に残りました。

佐武 ほんとですか!?

 「佐武さん」という方はほかにもいますけど「うっきー」はいませんし、響き的にも覚えやすいですよね。

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