BTOの選択次第で高性能マシンにもなる
最小構成だった試用機では地味なベンチマーク結果となったが、BTOメニューは非常に豊富だ。種類が多いというだけでなく、スリムコンパクトデスクトップという外見からは想像できないほどハイエンドな構成にできるのが魅力だ。
まずCPUについてはCore i7-4770Kまで選択できる。メモリは最大32GBまで搭載可能だ。これだけでも外見を裏切る高性能という感じだが、グラフィックス機能の選択肢が面白い。追加グラフィックボードは3種類用意されており、AMD Radeon HD 6570、NVIDIA GeForce GT640、NVIDIA Quadro K600から選択できる。特にNVIDIA Quadro K600があるおかげで、3DCGや3DCADといった業務に使いたいユーザーにとって十分な性能を持ったマシンにできるのはよい。
ストレージは最大2TBまでのHDDが用意され、SSDとHDDを組み合わせた構成、HDDを2台搭載したRAID構成も選択可能だ。光学式ドライブの選択肢にはブルーレイディスクドライブもある。前回も触れたように、シリアルポートやパラレルポート、IEEE1394ポート、eSATAポート等も拡張できるから、手持ち周辺機器との組み合わせに困ることもないだろう。
この手の外見のマシンだと、BTOメニューの数自体は多くとも全体的に抑えめな構成になることが多いが、Endevor MR4400Eの場合はかなり高性能にできる。最新の3Dゲームで遊ぶという方向性の選択肢は用意されていないが、それ以外の用途ならばこの小さなケースに収めてしまうことができる。
OSもWindows 8、Windows 8 ProとWindows 7の各エディションが選択できる。まだWindows 7が選択肢に入っているマシンは少ないながらも存在するが、Windows 7 Ultimateまで入っているのは面白い。価格と設置スペースを抑えながら性能を追求したいビジネスユーザーにはうってつけのマシンだろう。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | Endevor MR4400E |
CPU | Core i5-4430(3.0GHz) |
チップセット | モバイル インテル HM87 Express チップセット |
メモリ | 4GB |
グラフィックス | HD Graphics4600 |
ストレージ | 500GB HDD |
光学式ドライブ | DVD-ROM |
通信機能 | 1000BASE-T |
インターフェース | USB 3.0端子×4、USB 2.0端子×5、HDMI端子×1、VGA端子×1、DVI端子×1、PS/2端子×2 |
カードスロット | マルチメディアスロット |
本体サイズ/重量 | 幅98×奥行き405×高さ357mm |
OS | Windows 7 Ultimate 64bit版 |