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GTX 765&i7搭載「m-Book V」がメモリー倍増でよりパワフルに!

文●貝塚怜/ASCII.jp編集部

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 m-Book Vのキーボード右上にはVGAスイッチがある。CPU内蔵グラフィックスとGTX 765Mとを、ワンタッチで切り替えられるボタンだ。ゲーム時・高負荷作業時はGTX 765M、それ以外は内蔵グラフィックスと切り替えることで、省電力効果も期待できそう。

メモリー倍増によるベンチ性能の変化は?

 さて、ハードウェアがアップグレードしたことで性能はどう変わったのだろう。まずはWindows標準搭載のパフォーマンス評価「エクスペリエンス インデックス」からチェックしていこう。

 「プロセッサー」「メモリー(RAM)」「ゲーム用グラフィックス」の項目が高め。特にメモリーは8.1という高い数値に。増設の影響がダイレクトに出ている。ゲーム用グラフィックスは7.4で、8には届かなかったものの中々の数値をたたき出した。

 続いて、ゲーミングPC向けベンチマークソフトの結果を見ていく。今回は「3DMark」「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編」「PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0」の3種類を実施した。

3DMark

 3DMarkでは、「Ice Storm」が70262、「Cloud Gate」が12319と、ノートPCとしてはかなり高いスコアを記録した。おおよそのゲームなら快適にプレーできそうだ。一方で、ハイスペックゲーミングPC向けテスト「Fire Strike」のスコアは2572と今ひとつで、全体的にカクつきが見られた。取り立てて高い描画性能が要求されるゲームは、描画設定を控え目にする必要があるかもしれない。

3DMarkでは「Ice Storm」「Cloud Gate」「Fire Strike」という3つのデモ映像を再生することでPCの性能を測る。3DMarkを制作しているfuturemarkでは、Ice Stormを携帯端末やノーマルなPC向け、Cloud GateをゲーミングPC向け、Fire StrikeをハイスペックゲーミングPC向けのテストにそれぞれ位置づけている

左からIce Storm、Cloud Gate、Fire Strikeの詳細スコア

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編

 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編は、1280×720ドットの標準品質、1920×1080ドットの最高品質/高品質/標準品質の4パターンで計測した。

 1920×1080ドットの最高品質は「3175(やや快適)」と少々残念な結果になったが、1920×1080ドットの高品質/標準品質はそれぞれ4333(快適)/7526(非常に快適)という好スコアを記録。最高品質を求めない限り、かなり快適にプレーできそうだ。1280×720ドットのウィンドウモードでは、11922(非常に快適)という驚きのスコアを記録!

ウィンドウモード(1280×720ドット)は11922、なんと5桁台を記録! この解像度なら、ハイスペックゲーミングPC並みのなめらかさでのプレーが期待できる

1920×1080ドットでは標準品質/高品質/最高品質で実施。それぞれ3175/4333/7526という好スコアを見せた。「高品質のフルHD画質」なら安定してプレーできそう

PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0

 PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0は、解像度1920×1080のフルスクリーンモードで設定1〜5の5段階を計測した。最も負荷の低い「設定1」では51002という高スコアを記録したが、映像が大分粗くなってしまう。「設定3」は10080と快適に遊べるスコアながら、ある程度綺麗なグラフィック・安定したフレームレートを維持していた。設定4/5もそれぞれ6498/6015と悪くなく、プレーにストレスを覚えるほどではなさそうだ。ユーザーの好みに合わせて選びたいところ。

左から設定1、設定2、設定3のスコア

左から設定4、設定5のスコア

 使っていて感じたのが「熱くならない」ということ。大型の排気孔や、一定上の温度に達すると下がるまで全力で回転するファンの恩恵だろう。ファンの回転音が少々大きめだが、冷却性能の高さはそれを補って余りあるメリットと言えよう。なお、ファンが回っていないときはとても静かで、ほとんど音がしない。

 コストパフォーマンスの高い大型ノートPCとして人気を集めるMB-V800B。いくつかのベンチマークを終えて、よりコストパフォーマンスの高い製品に仕上がったことを確認した。最小構成10万9830円と手頃で高い性能を持ち、本格的なオンラインゲームにも対応できるノートPCとして、これからも要注目だ!

大きめの排気孔を背面部に配置。音は多少気になるが、高い冷却性能が期待できる

豊富なインターフェースもm-Book Vの魅力のひとつ!

「m-Book Vシリーズ」の主なスペック
型番 MB-V800B MB-V800S-SH MB-V800X2-SH
CPU Core i7-4700MQプロセッサー(4コア/2.40GHz/TB最大3.40GHz) Core i7-4800MQプロセッサー(4コア/2.70GHz/TB最大3.70GHz)
チップセット HM87 Express チップセット
メモリー 8GB DDR3L PC3-12800 16GB DDR3L PC3-12800 24GB DDR3L PC3-12800
ディスプレー
(最大解像度)
15.6型 フルHDノングレア液晶ディスプレー (1,920×1,080ドット)
グラフィックス GeForce GTX765M
ストレージ 500GB HDD 1TB HDD、120GB SSD 1TB HDD、120GB SSD
光学式ドライブ DVDスーパーマルチドライブ Blu-ray Disc
ドライブ
通信機能 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth V4.0 + LE
インターフェース USB3.0×2、USB2.0×1、USB3.0/eSATA コンボポート x1、D-sub、HDMI出力端子、ヘッドホン出力、マイク入力、200万画素ウェブカメラ
カードスロット マルチカードリーダー(SD/SDXC/SDHC、マルチメディアカード対応)
サウンド機能 Sound Blaster Cinema 搭載
サイズ/重量 約幅374×奥行250×高さ42.7mm/約2.8kg
バッテリー駆動時間 約4.6時間
OS Windows 8 Windows 8 Pro


マウスコンピューター/G-Tune
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