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「Winny」開発者の金子勇氏が急逝

2013年07月08日 16時00分更新

大木信景(HEW)/アスキークラウド

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 ファイル共有ソフト「Winny」の作者で、東京大学情報基盤センター特任講師の金子勇氏が死去した、7月6日午後6時55分、急性心筋梗塞で死去したもので、Winny裁判で弁護士を務めた壇俊光氏が7月7日、ブログで明らかにした。享年42歳。
 
 金子氏は、東京大学大学院情報理工学系研究科で助手を務めていた2002年、P2Pソフトである「Winny」を開発。高い匿名性と高機能なファイル共有は人気となり、同ソフトの利用者数は瞬く間に拡大していった。
それにともない、著作権法違反の事案や、わいせつなファイル、個人情報保護法などに抵触する違法なファイルを交換する事案などが頻発。社会問題にもなった。また、Winnyで流通するファイルにはウイルスが仕組まれることも多く、ダウンロードした人の個人情報などがWinny上でばらまかれるという事件も起きている。
 
 関連して2004年5月には、著作権法違反幇助の容疑で逮捕される。2006年に京都地裁で有罪判決を受けるが、2009年大阪高裁が逆転無罪判決を下す。2011年12月に最高裁が検察側の上告を棄却し、無罪が確定した。その後金子氏はP2P技術を応用したコンテンツ配信サービス「Skeed」の設立に参加。現在はSkeedファウンダー兼CINO(Chief Innovation Officer)、東京大学情報基盤センター特任講師を務めていた。
 
 違法なファイル共有が行われたソフトウェアを開発・配布した行為は責任を問われるのか、注目された同裁判だが、現在でも統一見解はない。なお、弁護団の事務局長を務めた前出の壇俊光弁護士の「高速道路でみんなが速度違反をしていることを知っていたら、国土交通省の大臣は捕まるのか」というコメントはよく知られている。

金子
金子勇氏(Skeed公式サイト リーダー紹介ページより)

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