Visual Studio+ASP.NETからの移行も容易
Webサイト・モバイル向けサイトを短時間で作れる、Windows Azureの新機能
2013年07月04日 20時44分更新
サーバーはAzureに任せて開発に専念、運用の負荷も軽減
従量課金で使いたいだけ使え、負荷に応じてサーバーのメモリーやCPUの足し引きをせずにスケールアウト・スケールインできる。こうしたクラウドの特徴を備えたWindows Azureだが、WindowsやASP.NETなどマイクロソフト系のアプリケーション開発に慣れた人にとっては、Visual Studioを始めとしたマイクロソフトの開発ツールで作ったものをクラウドで容易に運用できるという点もメリットになる。
加えて、PHPやJavaScript(Node.js)といったものも利用できるため、使いなれた言語がある場合は、独自言語の使用が求められるGoogle App EngineやSalesforceなどよりも入りやすい面がある。
特にこれまでVisual StudioとASP.NETでの開発に慣れているのであれば、サーバー、あるいはアクセスするモバイル端末のことを考えなくてよい。運用はクラウドに任せられるため、開発することだけに集中できるという意味で有効だ。
また、今回の発表に合わせて、Windows Azure自体の機能強化も実施されており、モニタリング、アラートといった各種サービスのプレビュー版も利用可能となっている。
オートスケールは、「CPU利用率」と「ストレージキュー最大値」の二つの値を測定し、“いつ自動的にスケールするか”を設定できるというもの。使用する仮想マシンのインスタンス数の範囲を設定しておくと、その範囲内でCPUの負荷を見て仮想マシンの数を増減する。これにより高負荷に耐えつつ、適切な料金に抑えられるという点が特徴だ。
アラートや通知機能では、仮想マシンのCPU利用率、ネットワークI/Oの占有率、ディスクの転送速度、URLのレスポンスタイムやアップタイムなどのメトリックをモニタリングでき、必要に応じてアラートを出す。
モバイルを視野に入れた、高機能なウェブサービスの開発に興味があるのなら、Windows Azureを検討してみる価値があるだろう。