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「Xeon E3-1240 v3」にNVIDIA Quadro K600を組み合わせたモデルを試用

Haswell版Xeon搭載!「Dell Precision T1700 スモールフォームファクター」 (1/2)

2013年07月01日 08時00分更新

文● エースラッシュ

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 デルからコンパクトで低価格なワークステーション「Dell Precision T1700」シリーズが登場した。第4世代CoreシリーズやXeonを搭載し、クリエイティブな業務に対応できる構成ながら、価格はデスクトップPC並で、ボディのコンパクト化を追求しているのが特徴だ。ミニタワーケースを採用したモデルと、より小さなケースを採用したスモールフォームファクタとが用意されているが、今回は「Dell Precision T1700 スモールフォームファクター」について紹介しよう。

 なお今回は、デルが用意したベースモデルの中では中間モデルにあたる、Haswell版サーバー/ワークステーション用CPU「Xeon E3-1240 v3」にNVIDIA Quadro K600を組み合わせたモデルを試用している。

机上に設置して邪魔にならないコンパクトなボディ

「Dell Precision T1700 スモールフォームファクター」

 「Dell Precision T1700」は縦置き、横置きの両方に対応したケースで、正面ロゴが読めるように縦置きした場合の右側面に横置き用のゴム脚がついている。縦置きした場合のサイズは、幅92.6×奥行き312×高さ290mmで、実際に目の前にするとかなり小さい。もちろん重量的にも軽く、設置やデスク移動で困ることはないはずだ。

 本体デザインはフロントにメッシュ風の加工が施されている程度で、基本的には黒一色できっちりした四角という状態だ。フロントのメッシュもそのまま内部が覗けるようなアミではなく、本体の背面側以外には大きな開口部がないため、使っていてファンの音などがうるさく感じられるということもない。

 採用されている素材は特に汚れが目立つこともなく、不快な振動なども感じられなかった。サイズ的にもデスクの上に設置して使うのに向いているが、実際に使うにあたって音や振動、排熱が手元や顔の近くにあって不快だということはなさそうだ。

 そっけない小型デスクトップという印象ではあるが、実はこのフロントメッシュの内部にスピーカーを備えている。高音質なものではないが、ビープ音を鳴らすだけでなく普通に音楽再生をしたり、動画の音を聞いたりするのに利用可能だ。別途スピーカーを設置することなく、音を確認しながらの作業も行なえる。

 キーボードとマウスは、USB接続の有線モデルが付属する。キーボードはテンキーまでついたフルサイズのもので、ストロークが深めのものが採用されている。本体と合わせた黒いものだが、それ以外に特に特徴はなく業務利用しやすいシンプルなものだ。

縦置きした場合の幅は92.6mmのスリムボディ。フロントには光学式ドライブと、USB2.0端子×2、USB3.0端子×2、マイク端子、ヘッドフォン端子が並ぶ

ゴム脚つきで横置きにも対応

使いやすく豊富なインターフェイス

 「Dell Precision T1700」のフロントインターフェイスはUSB2.0端子×2、USB3.0端子×2、マイク端子、ヘッドフォン端子だ。光学式ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブも配置されている。フロントのUSB端子はそれぞれ比較的余裕をもって配置されており、周辺機器接続時に干渉しあって隣の端子が利用しづらいことはない。

 電源ボタンは光学式ドライブ上、ケース角に近い部分にあるが、本体と平らな形で設置されている。縦置きでも横置きでも、書類などがあたって意図しない形で触れてしまう心配がないのはよい。

 背面にはPS/2端子×2、DisplayPort×2、シリアル端子×1、VGA端子×1、USB2.0端子×4、USB3.0端子×2、有線LAN端子、音声ライン入力/マイク端子、音声ライン出力端子と並ぶ。グラフィックスカード側にはDVI端子×1、DisplayPort×1がある。

 小型なボディではあるが、インターフェイスは十分余裕を持って搭載されている。クリエイティブな業務では必須ともいえるマルチディスプレイ環境にももちろん対応している。

背面にはPS/2端子×2、DisplayPort×2、シリアル端子×1、VGA端子×1、USB2.0端子×4、USB3.0端子×2、有線LAN端子、音声ライン入力/マイク端子、音声ライン出力端子と、グラフィックカード側にDVI端子×1、DisplayPort×1がある

(次ページ、「ツールフリーでメンテナンス可能なケースと内部構造」に続く)


 

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