医療や文化財保護などの分野における中国企業との協業をアピール
米HPのCEO、中国企業とのIT分野での結びつきをアピール
2013年06月25日 18時30分更新
6月25日、中国の北京で米ヒューレット・パッカードのプライベートショーが開催された。各国の報道陣300人を含む2000人の参加者が集まる中、基調講演に同社CEOのメグ・ホイットマン(Meg Whitman)氏が登壇。中国のエンタープライズ向け製品を中心としたアジア市場の展望を語った。
同氏はまず「中国市場の重要性を認識している」と述べ、世界は新しいITの世界に直面しているとした。現在世界中のデータ量が爆発的に増え続けており、企業はこれまでにない複雑性・スピードを管理する必要があると語った。これに対してHPはソフトウェア、ハードウェア、サービス、セキュリティ、ビッグデータまでカバーする製品を用意していることを強調し、「ITの新しいスタイルににおいてもイノベーションを提供できる」「中国企業のために持続可能な成長をサポートしたい」と同社の強みを語った。
また、同社の高密度サーバー「HP MOONSHOT System」を活用する中国Neusoftに対して、医療ソフトウェアを開発支援していると説明。文化財のデジタルアーカイブを手がけるアートロンへのテクノロジーコンサルティングサービスなどにも言及し、中国企業とのパートナーシップを強く意識したメッセージを送った。
同日に行われたテクノロジーカンファレンスにて、HPはハリウッドのドリームワークスの合弁企業であるOriental DreamWorksの公式テクノロジーパートナーに選ばれたと発表した。会場にはホイットマン氏とともに米ドリームワークス・アニメーションSKG最高経営責任者であるジェフリー・カッツェンバーグ氏が登場し、アニメーション分野への協力をアピールした。メグ・ホイットマンは、「HPはドリームワークスをはじめとするエンターテイメント分野を重視している。アジア太平洋地域、南米などで引き続き投資していく」と述べた。
