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マイクロソフト・トゥディ 第50回

日本MS樋口社長、「さらにアグレッシブに取り組んでいく」

値下げ効果絶大! 「Surface RT」が前週比6倍の売れ行き

2013年06月20日 11時00分更新

文● 大河原克行

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 以前、本コラム第47回で掲載したように、日本マイクロソフトのSurface戦略では、「Surface ProはMacbook Air対抗、Surface RTはiPad対抗」としている。

「Surface RT」

 とはいえ、同社の思惑とは別に、iPadに対する競争力という点で「Surface RT」はこれまで力不足だった点は否めなかった。しかし、5月31日のアップルによる「iPad」の値上げ、6月13日に発表した日本マイクロソフトのSurface RTの価格引き下げによって、その状況は一変した(関連記事)。

 日本マイクロソフトが発表したSurface RTの新価格は、6月14日から7月14日までの期間限定としながら、一律で1万円を値下げとなっている。Surface RTの32GB版では、4万9800円の参考価格を3万9800円に、64GB版は5万7800円を4万7800円に値下げした。また、タッチカバーをセットにした32GB版は5万7800円を4万7800円に、同じく64GB版は6万5800円を5万5800円となった。

 これに対して、アップルの「iPad mini」は、32GB版が3万6800円から4万2800円へと6000円の値上げ、64GB版が4万4800円から5万2800円と8000円の値上げ。また、「iPad Retinaディスプレイモデル」(第4世代/Wi-Fiモデル) 32GB版では、5万0800円から5万9800円へ9000円の値上げ、64GB版が5万8800円から6万9800円へと1万1000円の値上げだ。

「Surface RT」の新価格(7月14日までの期間限定)
製品名 ストレージ容量 直販価格
Surface RT 32GB 3万9800円
iPad mini(Wi-Fi) 4万2800円
iPad Retinaディスプレイモデル(Wi-Fi) 5万9800円
Surface RT+タッチカバー 4万7800円
Surface RT 64GB 4万7800円
iPad mini(Wi-Fi) 5万2800円
iPad Retinaディスプレイモデル(Wi-Fi) 6万9800円
Surface RT+タッチカバー 5万7800円

日本マイクロソフト樋口社長、「圧倒的な競争力」と自信

 両社の価格改定が行なわれる前は、iPad mini 32GB版は、Surface RTの32GB版に比べて1万3000円安いという状況であり、日本マイクロソフトがいう「対抗」とはいえない状況だった。第4世代iPad 32GB版と比べると、Surface RTは1000円安かったが、先行するiPadをキャッチアップするにはインパクトが弱かった。

 しかし、改定後の価格を、同じ32GB版で比べると、Surface RTは、iPad miniよりも3000円安く、第4世代iPadと比較すると2万円も安くなる。「圧倒的な競争力」と樋口社長が言うのも納得できる価格設定だ。

 樋口社長は、「iPad miniに比べると画面が大きく、Officeが標準搭載されていながらも、3000円安い。そして、USB端子を搭載し、PC用の周辺機器も利用できる。iPadを確実に捉えることができる」と自信をみせる。

日本マイクロソフト 樋口泰行社長

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