マイクロソフト・トゥディ 第47回
「Surface Pro」発売にみる、日本独自の8展開
「Surface Pro」はMacBook Air対抗、「RT」でiPadを攻略する
2013年05月31日 10時30分更新
いよいよ、「Surface Pro」が国内で発売される。発売日は6月7日。米国、カナダで発売されたのが2月9日。それから4ヵ月遅れでの投入となる。
同社では、日本での投入が遅れた理由として、米国市場での販売動向をみてそのノウハウを日本で活用すること、製品供給の安定化した時期での発売、そして夏商戦に合わせたタイミングでの市場投入を挙げており、商品供給については「品薄を起こすことはないだろう」とみる。
3月15日から発売した「Surface RT」は、「米国本社からはいい意味で驚かれた」(日本マイクロソフトの樋口泰行社長)としており、予想を上回る売れ行きとなったが、この経験を元に潤沢な数量を日本向けに確保した模様だ。
「Office Home and Business 2013」を標準搭載
今回の日本でのSurface Proの発売では、日本ならではの仕掛けがいくつかある。
ひとつ目は、「Office Home and Business 2013」を標準搭載したことだ。
米国版では、Officeがプリインストールされていないが、日本では購入後すぐに使えるという利便性に対する要求が極めて高い。「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」「Outlook」といったOfficeを利用可能な状態で投入するのは、まさに日本仕様である。
もともと日本は、PCにおけるOfficeのプリインストール販売が主流となっている世界的にも珍しい市場である。その「慣例」にならって、Surface ProにもOfficeをプリインストールしたわけだ。
実際、発売が先行したSurface RTにおいて、Office搭載が購入理由の2番目に上がっており、日本のユーザーにとってOffice搭載は、重要な切り札となる。
世界に先駆けてストレージ容量256GB版を投入
ふたつ目は、世界に先駆けてストレージ容量256GB版を投入することである。
米国などでは、64GB版および128GB版のラインアップだが、日本では128GB版と256GB版の2機種を用意。6月7日の国内発売時点では、256GB版を購入できるのは日本だけという状況になる。
このラインアップは、Office搭載と関連していると日本マイクロソフトでは説明する。Officeの利用に併せて、容量を増やしたモデルで利便性を高めるという選択肢を日本では採用した。これも、日本では上位モデルの販売比率が高いという特有の市場背景を反映させたものだといえる。
「256GB版は日本のユーザーに待っていただいたことに対する感謝」と、日本マイクロソフトの執行役 コンシューマ&パートナーグループ リテールビジネス統括本部長兼コミュニケーションズパートナー統括本部長の横井伸好氏は語る。
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