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ユーザー増のSNS、その陰に「SNS疲れ」!? ICT総研調べ

2013年06月04日 07時00分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ICT総研が実施したSNS利用動向に関する調査結果によると、2012年12月末時点での国内のネットユーザー数は9556万人にのぼり、そのうちのSNS利用者数は4965万人。ネットユーザーに占めるSNS利用者の割合は52%となった。

 2010年末の同様調査では、SNS利用者数が3671万人でSNS利用率は38.8%だったため、この2年間に年平均でSNS利用者数が約650万人、SNS利用率は約7%ずつ増加したことになる。ICT総研ではさらに、3年後の2015年末にSNS利用者数が約6321万人、SNS利用率は約65.3%にまで拡大すると予測している。

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SNS利用者数とSNS利用率の推移(予測を含む)

 さらに、SNSや通話・メールアプリに対する印象をアンケートで尋ねると、最も多かった回答は「無料で利用できるので便利」(74.7%)がダントツ。2位は「メールよりも気軽に利用できて便利」(36.4%)、3位は「一度に多くの人と連絡できるので便利」(32.8%)が挙がり、こうした点がSNSの普及を後押ししているようだ。

 しかし、同アンケートの4位には「自分の実名やプライバシーの流出が不安」(29.4%)と、SNSの利用に躊躇してしまう意見が挙がっている。また、以降の5位に「交流したくない人との連絡がつらい」(19.9%)、6位には「相手の書き込みに返答するのが面倒」(17.4%)というマイナスイメージがランクイン。5位・6位はいわばユーザーの「SNS疲れ」を感じさせるもの。利便性ばかりが話題を集めてきたSNSだが、その将来は決して、右肩上がりの成長が約束されているわけではない。

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SNSや通話・メールアプリに対する印象

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