ホームページ、SNSの公式アカウントなど、ネット上での情報発信は企業にとって当たり前となってきた。商品やサービスをPRするうえで、どのような情報発信のスタイルがどれだけの効果を得ているか、気になるところだが、それに応える調査結果がこのたび公開された。
博報堂DYホールディングスが実施したSNSに関する調査結果によると、全国1000人のSNSユーザーが1日のうちでインターネットサービスを利用する時間は平均219分。その内訳として最も多かったのはSNSの78分で、以下、検索・ポータルが50分、動画が50分、ゲームサイトが22分と続く。
商品・サービスの情報接触について、SNS公式アカウントとホームページを比較すると、ユーザーが「商品やサービスを初めて知る」きっかけとしてSNSを挙げたのは26.9%、ホームページは26.2%。僅差ながらSNSのほうが多かった。「もっと知りたくなる」「他の人の評価が分かる」「話題にしたくなる」「クーポンを使って買ってみたくなる」でもSNSが多数を占め、ホームページが上回ったのは「買う時の参考になる」の1項目だけだった。
今回の調査は、ツイッターやフェイスブック、ミクシィ、LINEのいずれかを週に1日以上利用するユーザーを対象としているため、調査結果がSNSの利用度が高めになる傾向が考えられる。しかし、SNSユーザーが増えつつある状況を踏まえると、顧客の獲得にはSNSの公式アカウント開設もまた欠かせないことは確実だ。