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セキュリティを強化したAXシリーズの次世代プラットフォーム

A10、次世代プラットフォーム「Thunder」シリーズを発表

2013年05月31日 08時00分更新

文● 谷崎朋子

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5月30日、A10ネットワークスはアプリケーション・ネットワーキング・プラットフォーム「AXシリーズ」の次世代プラットフォーム「Thunder」とThunderベースの新アプライアンスを3モデル発表した。

ロードバランサーから統合ソリューション製品へ進化

 独自ASICの「FTA」(Flexible Traffic ASIC)テクノロジーの3代目「FTA-3」を採用した新プラットフォーム「Thunder」は、第1弾としてハイエンドモデルの「Thunder 6430S/6430」「Thunder 5430S」の3機種を発表した。

 IPv6の普及やモバイル端末の増大に伴うネットワークトラフィックの増大、ますます深刻化するサイバー攻撃など、アプリケーションサービスを取り巻く状況はこれまで以上に複雑だ。これら課題を素早く汲み取り、対応し続けてきたAXシリーズは、当初はシンプルなソフトウェアロードバランサーだったのが、その後アプリケーションアクセラレーション、ファイアウォール、DDoS対策など、さまざまな機能を搭載し、進化してきた。

 「アプリケーションサービスの運用で求められる各機能を集約することで、設備投資や運用負荷は大幅に削減できる。最終的に目指すのは、あらゆる機能を統合したユニファイド・アプリケーション・サービス・ゲートウェイで、今回の製品はその布石」と、A10ネットワークス 代表取締役社長 兼 CEO 小林逸人氏は述べる。

A10ネットワークス 代表取締役社長 兼 CEO 小林逸人氏

 Thunder 6430S/6430は、Intel Xeon 8コアプロセッサー×2、40ギガビットポート×4、1/10ギガビットポート×16を搭載。L4コネクションは530万/秒、アプリケーションスループットは150Gbpsだ。また、Thunder 5430Sは、Intel Xeon 8コアプロセッサー×1、40ギガビットポート×4、1/10ギガビットポート×16を搭載。L4コネクションは280万/秒、アプリケーションスループットは77Gbpsになる。

 6430Sと5430Sには、NITROX III SSLアクセラレーションハードウェアが搭載され(前者が4、後者が4)、6430Sは鍵長2048ビットで13万SSL CPS、5430Sは6万7000 SSL CPSを実現する。

 これだけのパフォーマンスを1ラックユニットで提供できることは、データセンターの省スペース化への貢献は大きい。

40GbEも搭載するThunder 6430

2億SYN/秒のDDoSプロテクションが可能

 Thunderシリーズのもう1つの強化ポイントは、セキュリティだ。

 Thunderシリーズに搭載されるFTA-3だが、FTAは同社が独自開発したセキュリティ専用ASICで、L4処理やCPUコアによるDDoS対策機能の処理をハードウェアで肩代わりする。「新しいFTA-3は、前のFTA-2に比べて処理性能が向上しており、たとえばFTA-2搭載のAX5200-11ではDDoSプロテクション処理が5000万SYN/秒だったのが、FTA-3搭載のThunder 6430で4倍の2億SYN/秒が処理可能となった」(A10ネットワークス チャネルプロモーション&マーケティング本部 マーケティングマネージャ 高木真吾氏)。

A10ネットワークス チャネルプロモーション&マーケティング本部 マーケティングマネージャ 高木真吾氏

 また、Thunderシリーズが対応する、同日発表、提供開始された最新OS「ACOS 2.7.1」(Advanced Core Operating System)では、脆弱性をふさぎデータ漏えいを防ぐ「WAF」(Webアプリケーションファイアウォール)、認証作業を代行する「AAM」(アプリケーションアクセス管理)、接続制限やスローHTTP攻撃の検知と防御などを行う「DDoS」の3機能が追加された。

 このほか、1,034のL3パーティションによるマルチテナント機能、データベースのロードバランシング機能、ICAPによるトラフィック制御なども追加され、機能数は合計160以上にまで拡充された。いずれも追加ライセンス費用なしで利用できる。

 希望小売価格は、Thunder 6430Sが5199万9000円、Thunder 6430が4799万9000円、Thunder 5430Sが2200万円。いずれも税別で、テクニカルサポート費用は別途追加。

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