11月21日、A10ネットワークスはADC(Application Delivery Controller)製品「AXシリーズ」用OSの最新版「ACOS 2.7.0」を発表した。
ACOS 2.7.0は、最新のSSL高速化ハードウェアをサポートしたことで、2048ビット以上の鍵長でのSSLパフォーマンスを大幅に強化。加えて、サードパーティセキュリティ製品と連携することでクライアントのSSL暗号化通信内容の検査を実現する「SSLインターセプト機能」を追加している。また仮想化関連では、仮想ADC製品「SoftAX」がCitrix XenおよびKVMをサポートするようになる。そのほか、SoftAXの専用ハードウェアである「AX-Vアプライアンス」の発売が含まれており、クラウド環境への対応も強化されているという。
なお、上記のSSLインターセプトは、クライアントのSSL暗号化通信を外部へ転送する前にいったん復号し、平文でサードパーティ製のトラフィック検査装置(ファイアウォール、UTMアプライアンスなど)に転送。その後に再び暗号化することで、SSL通信でも通信内容を検査することが可能になる仕組みだ。これにより、SSL通信を介したウイルスの侵入防御や情報漏えいの防止を実現する。
ACOS 2.7.0は、同社Webサイトよりすでにダウンロード可能で、既存のAX 3530製品ユーザーは、ACOS2.7.0にアップグレードすることでADC機能を追加料金なしで利用できる。