このページの本文へ

NTTドコモとLINEが協業。その内容は?

2013年05月16日 07時00分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 エヌ・ティ・ティ・ドコモ(ドコモ)とLINEは、ドコモのスマホとLINEの無料通話・無料メールアプリ「LINE」を提携させる目的で協業に合意。「LINE」アプリのユーザープロフィール画面に、ドコモ専用の音声通話ボタンを配置するほか、5月15日に新製品発表となったドコモ2013年夏モデルのスマホでアプリ一覧画面の「おすすめ」タブに「LINE」アプリを掲載する。

 また、初心者に適したスマホ「らくらくスマートフォン」向けに課金機能等を制限した「LINE」アプリを開発し、2013年10月~12月に提供する予定。そのほかにも両社協働で、ネットワークやスマホの利用環境向上に向けた取り組みを強化していくという。

 ドコモとしては、「LINE」アプリとの連携により主力となるスマホの新機種等で商品力を向上。他社キャリアに対する優位性を獲得することでシェア拡大を図る狙いがうかがえる。また、これまでドコモのスマホで「LINE」アプリを利用する際にはGoogle Playからダウンロードしていたが、今回の提携により直接利用できるようになったことから、Google Playをけん制する意図も類推される。

 一方のLINE側は、ドコモのスマホユーザーに対する「LINE」アプリの認知度を高めることが可能となり、国内での「LINE」アプリユーザー層の拡大を目指す。大手企業間での提携が生まれたことで、モバイルキャリアとSNSの両業界にどのような影響が及ぶか、今後に注目される。

■関連サイト

アスキークラウド最新号特集

『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営

asciicloud

「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。

最新号の詳細はこちらから

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中