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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第301回

届いたばかりの「PowerShot N」で猫を撮る!

2013年04月26日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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どんなフィルター効果がかかるかはカメラまかせ

 フィルターのバリエーションが無数にあって、撮ってみないとどれが採用されるかわからないというのもまた面白いところで、お次は四隅が暗くなり、コントラストがちょっと高くなったトイカメラっぽいものを。

「やばい、Gメン75が来た、隠れなきゃ」って科白が似合いそうな感じで(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

「やばい、Gメン75が来た、隠れなきゃ」って科白が似合いそうな感じで(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

 向こうから横一列で歩いてくるおばあさんたちと猫の対比が面白くて、液晶モニターを開いて低い位置に構え、彼女らの足だけを入れてみた。昔懐かしい、Gメン75のオープニングを思い出しません?

こっちへ歩いてくる瞬間を狙って撮ってみた(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

こっちへ歩いてくる瞬間を狙って撮ってみた(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

 いろんなフィルターがあるけど、インパクトが強いのはこれかな。ドラマチックな感じ。白飛びしたところの色がグレーになってちょっと不自然さもあるけど、絵画的な雰囲気が面白い。

やはり猫はこの手の動くものが好き。ひっくりかえったりとびついたりして散々遊んでおりました。これももちろんフィルターがかかってて、通常撮影とは風合いが異なった浅い感じになってる

やはり猫はこの手の動くものが好き。ひっくりかえったりとびついたりして散々遊んでおりました。これももちろんフィルターがかかってて、通常撮影とは風合いが異なった浅い感じになってる

 コンデジとしての反応もいいので、動き回ってる姿も、昼間なら問題なく撮れる。同じ猫の写真が続いて恐縮だけれども(ほかにも猫はいたけど、コイツが一番撮らせてくれたのだ)、たまたま猫の横にいた人がバックパックのストラップに猫をじゃれつかせてたので撮らせてもらったのがこちら。

 最後は別の場所で。

 帰宅しようと自転車で走ってたら、見慣れた猫を発見。近寄ったら、トコトコトコといきなり近寄ってきてくれるのはいいけど、そうなると写真が撮りづらい。

 そんなときは、どんな風に持ってどんな風に撮ってもいいPowerShot Nの出番。

足元にきちゃった猫はこんな風に持って撮れる。ボケてて申し訳ない。まさかモニターに映りこんだ木々にピントが合うとは思わなかったもので

足元にきちゃった猫はこんな風に持って撮れる。ボケてて申し訳ない。まさかモニターに映りこんだ木々にピントが合うとは思わなかったもので

 慌てて撮ったのでピントが合ってない(なぜかモニターに反射してた木にピントがあってしまった)のが申し訳ないのだが、右手でぐいっと握って親指でシャッターを押してる(レンズの外側がシャッターになってる)のはわかるかと思う。

ベタっと地面に張り付いてる猫を左手で頭をナデながら右手で撮影。好きなように持って好きなように撮れ、がPowerShot Nを楽しむコツだ(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

ベタっと地面に張り付いてる猫を左手で頭をナデながら右手で撮影。好きなように持って好きなように撮れ、がPowerShot Nを楽しむコツだ(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

 こうすれば猫が近寄ってきてもグイと手を伸ばして無理矢理撮れちゃうのだ。ほかのカメラだとこんな持ち方できないからね。

 個人的には、クラシカルなカメラより、こういう斬新なコンセプトのカメラの方が好きなので、GWはこれで遊ぶことに決定。

 と、PowerShot Nはこのように面白いカメラであるのだが、残念ながらカメラ屋さんに走っても売ってません。なんと、キヤノンオンラインショップのみの受付なのだ。ああ、面白いカメラなのでぜひ店頭でも売ってください、キヤノンさま。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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