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業界人の《ことば》から 第36回

ソニーとオリンパスが合弁会社設立、手術室も4Kに

2013年04月23日 09時00分更新

文● 大河原克行

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4K2K技術が手術室の標準に

 同社の方針から導き出されるのは、2020年には、4K技術が、手術室の標準になっているということだ。テレビで先行する4K技術は、医療分野でも注目を集めることになり、それによって、イメージングスタジオ化が進められる。

本社はオリンパスの近くにある八王子に置くという

 新会社は、いまからその分野にフォーカスした事業戦略を、明確に打ち出しているともいえる。

 本社は、東京都八王子市に置いた。これは、オリンパスの八王子石川事業所から自動車で5分の距離であり、「オリンパスが持つ医療機器の資産、設備を、最大限活用できる立地を選んだ」と、勝本社長はその理由を語る。

 勝本社長は、ソニー時代に、コニカミノルタから買収したデジタルカメラ事業の統合に陣頭指揮を執り、その際に、デジカメ事業の本拠であった大阪に拠点を置き、統合を進めた。相手の懐に入り、そこで統合を進めるというのが勝本社長の手法だ。今回のソニーとオリンパスの医療事業における統合も、同じ手法で挑むことになる。

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