ついに迎えた2013シーズン開幕戦
予選は暴風雨との戦いになった
例年よりも開幕戦の日程が遅いためか、だいぶ待たされた感のあるSUPER GT 2013シーズン。GT300も新登場のマシンや痛車など、いつにも増して話題が豊富だ。われらが「GSR&Studie with TeamUKYO」も、王座奪還をスローガンに昨年よりもシンプルな体制で挑む。なお、今年の痛車は「#4 GSR 初音ミク BMW」(ミクZ4)を筆頭に、「#2 エヴァRT初号機アップルMP4-12C」(エヴァマクラーレン)、「#5 マッハGoGoGo車検Ferrari458」(マッハ先輩)、「#9 NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ」(攻殻ポルシェ)、「#48 DIJON Racing IS GT-R」(IS GT-R)の5台がエントリーしている。
開幕戦は岡山国際サーキット。ここ数年、予選か決勝のどちらかが必ず雨に見舞われているが、やはり今年も雨だった。それも爆弾低気圧ばりの暴風雨で。
強風でピット裏のチームテントが飛ばされそうな中、予選がスタート。今年から予選のルールが変更になり、昨年まであった「スーパーラップ」はなくなった。残念ながら、ミクさんの歌声をバックにタイムアタックする図は見られなくなってしまったのである。予選方式はノックアウトのみになり、3回目まであったクオリファイは2回に短縮された。まずクオリファイ1(Q1)のタイムアタックで上位13台まで絞りこまれ、2回目(Q2)で勝ち抜いた13台のグリッドが決まるという、コンパクトな予選方式が採用された。
予選1回目をドライブするのは谷口選手。練習走行のときからGT500、300ともに、さまざまなマシンがスピンやコースアウトで赤旗中断を繰り返していたが、それは予選も同じ。いきなり#88 マネパ ランボルギーニがコースアウトして赤旗中断となる。仕切り直しでスタートしたが、なかなかタイムがあがらず、谷口選手をもってしても苦戦している。このときの様子を「雨で気温が下がると同時に路面温度が下がりすぎてて、タイヤの内圧設定と合わずにタイヤそのもののポテンシャルを引き出す前に終わってしまった」と谷口選手は語る。結局「1'48.521」というベストタイムで9位につけ、その後の赤旗中断などもあり、そのまま順位は変わらずに予選1回目を通過した。
GT300クラスの予選1回目終了後にGT500の予選も行なわれたが、このときは雨足が弱くなっていた。このまま雨があがれ! とサーキット内の誰もが思ったかと思うが、なんとGT300の予選2回目が始まる直前くらいから再び雨が強くなり始めた。こんな悪条件の中を走るのはTK課長こと片岡選手。谷口選手が確保した9位からどれだけ上げられるか、期待がかかる。
コース内に川ができている部分があるほどの雨の中、片岡選手は「1'43.223」で6位につけた。5位から上は42秒台を連発しているライバルばかりで、#61 SUBARU BRZはなんと唯一の41秒台を叩き出し、文句ナシの1位を勝ち取った。5位から上の順位はころころ変わったが、ミクZ4は6位止まり。6番手グリッドから決勝をスタートすることになった。片岡選手は「朝の練習走行からセッティングを少し変えたんですけど、あまり手応えを感じることができませんでした。もう少し上に行けると思ったんですけど。ただ、クルマの方向性は見えた気がしますね」と、悔しさの中にも希望が見えるコメントをしてくれた。
天候に悩まされた予選は6位で終わり、決勝レースは6番グリッドからのスタートとなる。
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