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ドコモ春スマホ「ELUGA X P-02E」レビュー

パナの本気が詰まった「ELUGA X」の機能をチェック!!

2013年03月22日 15時00分更新

文● mobileASCII編集部 高橋章憲

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ELUGA Xならではの便利機能をチェック!

指を置いた場所にあわせて
ロック解除画面が表示される

 「ELUGA X P-02E」を起動すると、下の写真のようなロック画面が表示されます。このロック画面は、指で触った場所に応じて、解除メニューが表示されるようになっています。これは片手で持っているときには非常に便利で、決まった場所をタップしたりフリックする必要がないので、サッと目的の機能にジャンプできます。指を下にフリックすればロック解除、上にフリックしてアプリアイコンに合わせれば、直接アプリが起動できます。

ロック画面の何もないところを指で押さえると、右写真のように触った場所を中心にサークル状のロック解除メニューが表示される

片手持ちの場合でも、上の写真のようにロック解除メニューがオフセットされて表示される。親指を少し動かすだけで操作ができるので、持ち帰る必要がなく使いやすい

3種類から選べるホーム画面で
スマホ初心者にもやさしく対応

 「ELUGA X P-02E」は、docomo Palet UIを含めて、3種類のホーム画面が選べるようになっています。初めてスマホを使うという人には、これまでのiモード端末と同じような操作方法を実現した「ケータイモード」を、パナソニックならではの便利機能をすべて使いたいなら「フィットホーム」を、というように、使う人の練度に応じて選ぶことができます。

ホーム画面を切り替えるには、端末設定メニューから「ホーム切替」をタップ。「docomo Palet UI」「ケータイモード」「フィットホーム」の3つから選択できる

iモード端末と同じ感覚で使える
「ケータイモード」

 スマートフォンのタッチパネルに慣れていない初心者のために、フリックやスクロールといった操作を極力減らしたのが「ケータイモード」です。「スマホは操作が難しそうだから、機種変するのがコワイ……」なんていう人でも、この「ケータイモード」なら、iモード端末と同じような感覚で使うことができますので、慣れるまでの練習用としてピッタリです。

 ただし、「ELUGA X」のオイシイところを全部使えるわけではないので、慣れてきたら、下で紹介している「フィットホーム」にステップアップするのがオススメです。

左写真のように機能へのリンクボタンがディスプレイ下部に並んでいるのが特徴(ホーム画面にショートカットアイコンを配置することは可能)。左写真の中央にある「メニュー」をタップすると、右写真のように主な機能へのリンクボタンが表示される。シンプルでわかりやすいUIなので、初心者にも使いやすい

片手操作でもフリックしやすい
「フィットホーム」

 筆者はどんなスマホを手にしても、ホームアプリを「Nova Launcher」に変えてしまうタチなので、デフォルトのホームアプリがどうかなどは重要視しないのですが、新しい「ELUGA X P-02E」の「フィットホーム」は、そのまま使ってもイイかな、と思えるホームアプリに仕上がっています。

 何といっても特徴的なのが、アプリドロワーの表示方法。下の左写真の上向き▲ボタンをタップすると、右の写真のようにアプリ一覧が画面の下半分にだけ、ホーム画面に重なるように表示されるようになっています。そして、このウインドウは扇状に回転するようになっていますので、指をはじくようにフリックするだけで別のページに移ることができます。この斬新なアイデアに溢れる「フィットホーム」は、片手操作でも楽に使えてとても便利です。

フィットホームの最大の特徴と言えるのが、扇状のアプリドロワー画面。インストール順や使用頻度順などで並び替えができるので、自分が使いやすいようにカスタマイズもできる

指でめくりたい方向にフリックすると、回転するように次のページが表示される。電車でつり革につかまりながら片手で操作するといったようなシチュエーションでも、これなら使いやすい

ハード・キーのホームボタンを長押しすると、上のような画面が現われる。左写真は「アプリの切り替え」ができ、最近使ったアプリのアイコンが表示される。右写真はタスクマネージャーとして使える「起動中アプリの終了」画面。「アプリの一括終了」ボタンを押せば、バックグラウンドで動いている無駄なアプリを強制的に終了させて、端末のメモリを解放できる。これら2つの機能は、画面下部のタブにて切り替えするようになっている

プリインアプリ「ELUGA Link」を使えば
AV機器との連携がカンタンにできる!

 「ELUGA X P-02E」は、ほかのパナソニック製AV機器やスマート家電との連携がカンタンにできるように「ELUGA Link」というアプリがプリインされています。一番よく使うことになりそうな、ブルーレイ・レコーダーや薄型テレビとの連携を、パナソニックでは「お部屋ジャンプLink」と呼んでいますが、アプリの指示通りにボタンを押していくだけで、誰でもDLNAを使ったテレビ番組の相互連携ができます。

 筆者の自宅にあるパナソニックのブルーレイ・レコーダー「DIGA」で試したところ、非常にあっさりつながって、風呂場でも台所でも、録画済みのコンテンツを「ELUGA X P-02E」側で再生することができました。ただ、放送中番組のリアルタイム視聴は、「DIGA」の型番によってできない場合もあるので、詳しくは「ELUGA機器連携スペシャルサイト」で確認してみることをオススメします。

 今回は、「DIGA」以外にも、週刊アスキー編集部にあるSONYの「nasne」を使って、番組のリアルタイム視聴と持ち出しダビングに挑戦してみましたが、どちらもカンタンに成功しました。「ELUGA Link」という名前のアプリですが、DLNAとDTCP-IPに対応している機器なら(相性問題はあるものの)、だいたいつながるようです。「nasne」は、持ち出しダビングの際に、持ち出し用のデータをあらかじめ作成しておく手間がないので、「ELUGA X P-02E」のSDカードにダビングして持ち歩くといった使い方をする際には、「DIGA」より圧倒的に便利です。

「ELUGA Link」のアプリアイコンをタップすると、左写真のように連携メニューが表示される。「VIERA/DIGA」と連携する」を選択すると、右写真のようにDLNA連携のメニュー画面が表われる。あとはメニューの指示に従って進めていけば、カンタンに相互連携ができるようになる。ただし、機器が対応しているかの確認はお忘れなく!

週刊アスキー編集部に設置されている「nasne」に接続させてもらった。「DIGA」だと、ダビング時にあらかじめ持ち出し用データを作成しておく必要があり、その際にXGAサイズに変換されてしまうが、「nasne」ならデータ変換の手間がなく、HD画質のままダビングすることができる。フルHDディスプレイを備える「ELUGA X」で観るハイビジョン番組は、非常に高精細で美しい!

撮った写真をすぐにSNSに投稿できる「ELUGA CLIP」

 ホーム画面に配置できるウィジェット「ELUGA CLIP」では、ウィジェットにあるカメラマークをタップすると、即カメラが起動し、撮影した写真をすばやくSNSに投稿することができます。登録できるSNSは、Facebook、mixi、Twitterの3つ。撮った写真にエフェクトをかけたり、コメントをつけたりして、3つのSNSに同時投稿することができるようになっています。写真を撮ってから、投稿までのアクションが少なくて済み、とっても楽チンです。

 投稿した写真は、ウィジェットの中にサムネイル画像として表示され、「いいね!」やコメントが付いたらマークで知らせてくれます。

左画像の中央にあるウィジェットが「ELUGA CLIP」。カメラのマークをタップすると、即撮影できるようになる。ウィジェットのスパナマークをタップして、あらかじめSNSのアカウントを設定しておこう

撮った写真には、各種エフェクト効果を加えたり、構図をオススメしてくれたりと楽しい機能がある。コメントを加え、SNSを選んで「投稿する」ボタンを押せば、操作は終了。投稿にコメントが付けば、右写真のように表示させることができる

「エコナビ」機能を駆使すれば
バッテリーもロングライフ!

 「ELUGA X P-02E」には、バッテリーの持ちを改善するためのアプリ「ECONAVI」がプリインストールされています。これは、他メーカーの省エネ設定などと、機能的にはあまり変わりがありませんが、ユーザーの使用方法を端末側で分析して、リアルな稼働時間の残りをグラフで示してくれるのが目新しいところです。サードパーティ製のバッテリー状況監視アプリを入れなくても、ログがグラフで表示できるのはうれしい機能だと思います。

「エコナビレベル選択」メニューで、省エネにつながる端末側の機能(画面の明るさ設定や、Wi-FiやBluetooth、GPSなど)を制限するためのレベルを調整することができる。また、ユーザーの直近の使い方を分析して、あとどれくらいバッテリーが持つのかを予測してグラフ化してくれる機能もある

便利機能まとめ

 「ELUGA X P-02E」は、フルスペックなハイエンドモデルながら、初心者にでも使いやすいような工夫が多く、いろいろなレベルの人にオススメしやすいスマホだと思います。いままで面倒で、楽しそうだと思いながらも手を出しづらかったAV機器連携がカンタンに設定でき、ホーム画面の使い勝手が優れているのもポイントです。パナソニックのスマホは、XperiaやARROWS、MEDIASシリーズあたりと比べると、まだまだブランド力が弱く、購入候補に入りづらい面もあるようですが、実際の使い心地はかなりレベルが高いと感じました。

 次のページでは、筆者が一番気に入った「ELUGA X P-02E」のカメラ機能について、紹介していきます!

(次ページ>>ELUGA Xのカメラ機能をチェック!)

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