とうとう1位に上り詰めたと感じるか、まだ1位じゃなかったのかと思うか……IDC Japanが21日に発表した2012年の国内携帯電話およびスマートフォン端末の出荷台数によると、アップルがシェア23.3%で国内市場では初となる年間1位を獲得したことがわかった。
2012年の携帯電話およびスマートフォン出荷台数は、前年比6.4%増の4040万台となり、2008年以来4年ぶりに4000万台を超えている。このうち、スマートフォンの出荷台数は、前年比29.2%増の2848万台。携帯電話に対するスマートフォンの出荷比率は70.5%と7割を超えた。2011年の52.8%からの大幅アップとなっている。
スマートフォン出荷台数をベンダー別に見てみると、「iPhone 4S」および「iPhone 5」で高い販売シェアを維持したアップルが圧倒的な強さを見せており、同社の占有率は33.1%。第2位の富士通が18.0%、第3位のシャープが14.0%であることを考えても、アップルの強さがわかる。
これを携帯電話およびスマートフォン全体にしたのが冒頭に挙げた23.3%という数字だ。つまりアップルは、iPhoneだけで携帯電話全体のシェア1位を獲得したことになる。ちなみに同社の2011年の年間シェアは第3位。国内の携帯電話におけるスマートフォンの割合の上昇と、「iPhone 4S」「iPhone 5」人気、どちらも象徴する結果といえるだろう。