もうすぐ4月。新生活をスタートさせる人も多いだろう。この機会にPCやデジカメ、AV機器を買い揃えたい、という人のために、今、安くてかついいモノ――つまりコストと性能のバランスの取れた逸品を紹介していくのが本特集だ。
なお、本特集で表記する価格は基本的に価格比較サイトなどの最安値ベースのものとなっている。また、単に各ジャンルの最安値のものをチョイスしているわけではなく、PC、デジカメ、AV機器に詳しい3人の筆者がオトク度が高いとして選んだ製品を紹介している。
第一回目となる今回はPC編。まずは3万円で買える最良のノートPCを探してみた。
処理性能は少し我慢が必要だが
実用度にこだわりを感じる激安コンパクトPC
HPの「Pavilion dm1-4300」は、AMDのグラフィックチップ一体型CPU、E1-1200(1.40GHz)を搭載したノートPC。11.6インチの液晶画面を搭載し、解像度も1366×768ドットある。
本体サイズは幅292×奥行34.5×高さ216mm、重量は約1.53kgで、流行のUltrabookの2倍近い厚みがあるが、その分、キーボードの感触などにゆとりがある。
HPの直販サイトで3万円を切るくらいの価格から購入できるPCのため、プラスチック製で剛性感のない本体など、あまりコストをかけていないことは感じられる。
しかし、180度開く液晶画面や、ゆとりのストロークを持つキーボード、今どき珍しいクリックボタンが独立したタッチパッドなど、実用PCとして使い倒したい場合にぴったりの仕様となっている。
一方、CPUなどのパフォーマンスはやや低い。プログラムの起動や、ウェブブラウザーで重いページを表示するといった動作では、もっさりとした印象を受けることは否めない。UltrabookのようにSSDや、HDD+SSDというストレージの高速化がなされていないので、仕方ない部分もあるが、全体的に遅い印象を受ける。
ただし、例えばテキストエディターやワープロソフトを起動してしまい、集中して文章を書くという点で言えば、あまり気にならない。十分な押し込みストロークを持ち、誰でも違和感なく使える標準的なレイアウトのキーボードや、適度に小さいパッド、独立したクリックボタンの実力は十分に発揮される。
また、全体的に剛性感のないボディーだが、各所で点灯するLEDは、白色から水色といった最近のHPらしい品のある色使いをしている。きつい色の青色はなく、異常に輝度の高いものもなく、操作していて目にまぶしい感じも受けない。
このPCの処理性能を十分に理解した上で購入するのであれば、価格も安く非常にコストパフォーマンスの高いPCと言えるだろう。
なお、HPの直販サイトで購入する場合、送料が3150円上乗せされるが、4月14日までの購入に関しては3000円のキャッシュバックを受けられるキャンぺーンが適用される。そのほか価格比較サイト経由で購入すると安くなる特典もあるのでチェックしてみてほしい。

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