デジカメとスマホの両方を使い分ける「ハイブリッドカメラ女子」が半数以上を占めることがわかった。カメラが好きなカメラ女子を対象にアスカネットが実施した「『デジカメ』と『スマートフォン(スマホ)のデジカメ機能』の利用状況」に関するアンケート調査の結果から見えてきた傾向だ。
同調査ではまず、「普段、何を使って写真を撮るか」を尋ねたところ、トップはコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)で82.8%、2位はスマホのカメラ機能で46.2%。以下、デジタル一眼レフカメラが10.2%、ミラーレス一眼デジカメが3.4%と続いている。世代別にみると、30代以上はコンデジの使用が多いが、20代の若年層ではスマホが81%となり、71%のコンデジを上回った。
そこで、デジカメとスマホの両方を使い分けるハイブリッドカメラ女子を対象に、利用しているデジカメの種類を調査すると、コンデジが85.5%という圧倒的な支持を獲得。デジタル一眼レフカメラは10.6%、ミラーレス一眼デジカメが3.5%だった。
デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼デジカメのユーザーは、写真撮影でスマホをあまり使わず、本格的な一眼撮影を楽しむ。一方、ハイブリッドカメラ女子はスマホとコンデジを持ち歩いて手軽に写真撮影を楽しむ、という傾向がうかがえる。こ次の質問項目もこれを裏付けている。
ハイブリッドカメラ女子に、スマホとコンデジで撮影している被写体を尋ねた。すると、スマホは1位が「食べ物」で149票、2位が「子ども」で95票、3位は「花」と「田舎の風景」が80票の同数を得た。一方、コンデジで撮影するのは、1位が32票の「田舎の風景」となり、2位は僅差で31票の「花」、そして3位は27票で「空」「山」「都会の街並み」「子ども」が並んだ。
さらに、撮影した写真をどのような用途で使うかという質問に対しては、スマホとコンデジのともにトップは「プリントして誰かに見せる」となったが、スマホは37.7%であるのに対してコンデジは57.3%と半数を超える結果。
以下、スマホは2位が「Facebookに投稿する」(32.9%)、3位が「フォトブックにする」(27.7%)、4位が「その他のSNSに投稿する」(16%)、5位が「Twitterに投稿する」(15.6%)と、ウェブへの投稿や共有が目立って多い。
これに対してコンデジは、2位が「フォトブックにする」(28%)となったものの、「Facebookに投稿する」は3位(14%)、「その他のSNSに投稿する」は4位(10.1%)、「Twitterに投稿する」は5位(5.3%)で、占有率もスマホに比べて低水準であった。
ハイブリッドカメラ女子は、普段からスマホとコンデジを両方とも持ち歩き、レストラン等で美味しい食べ物に出会ったらスマホで撮影してウェブに投稿。ふとした風景などはプリントして誰かに見せるためにコンデジで撮影する、というのが実態のようだ。
なお、今回の調査では、カメラが好きな全国の20代~60代の女性500名にインターネットでのアンケートを実施。調査期間は2月12日~15日。