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アスキー新書『これからの広告人へ』刊行記念インタビュー

もっともっと熱気あふれる広告人になれ!

2013年02月16日 14時00分更新

文● アスキー新書編集部

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アスキー新書編集部よりのお知らせ

 激変する広告業界で、いかに広告人として働いていくべきかを説いた『これからの広告人へ』がアスキー新書の2月の新刊として発売されました。そこで著者の笠松良彦氏に本書刊行にかける思いを語っていただきました。

広告を取り巻く環境が大きく変化している
広告人がもっとパワーを持たないといけない

――『これからの広告人へ』を書こうと思ったきっかけはなんでしょうか?

株式会社イグナイト 代表取締役 笠松良彦氏

笠松 自戒の念もあるのですが、広告の持つパワーが落ちてしまってるんじゃないかと思ったのが発端です。昔の広告ってすごいパワーがあったんですよ。大橋巨泉さんの「ハッパフミフミ」とか、小学館の「ピカピカの一年生」とか、何十年も前のものですが、みんなの記憶に残ってる。

 もちろん、広告を取り巻く環境が変わっています。費用対効果が厳しく求められるようになったり、メディアそのものも多様になっている。日本の社会自体もぐっと成長してますから、当時のすばらしい広告と今の広告をそのまま比べられませんが、それを差し引いても広告の持つパワーは減ってきている気がします。

 広告の仕事は今でも魅力的なものですが、もっともっと面白いものにできるはず。それには僕たち広告人がもっとパワーを持たなきゃいけないんです。それを伝えたいというのが一番の動機になりますね。

――広告人のパワーが落ちてきている?

笠松 広告業界に限らないかもしれません。この業界の成り立ちを調べると、ラジオやテレビ、出版社などが生まれて、成長していった過程もわかるのですが、このような新しいものを生み出そうとしていった人たちは、手弁当で寝る間も惜しまず、必死に働いている。その熱量はものすごいです。僕たちの数倍じゃすまないかもしれない。

 もちろん、そういったパワーが生まれたの背景には、時代の後押しもあったでしょう。けれども、我々はその先人たちが泥沼の時代を汗を流し、徹夜をして、酒を飲んで、グチャグチャになって築き上げたものの上で、平和に仕事をさせてもらってるんじゃないかな、と。

 広告ビジネスの仕組みが大きく変わろうとしている今、彼らに負けないくらいのパワーを持たないと、いけないんじゃないかなと思っています。

――先人のパワーに負けない広告人になれ、と。

笠松 「広告の鬼」と呼ばれていた電通の元社長の吉田秀雄さんという人がいます。彼がいろいろな場所で話した議事録を調べたことがあるのですが、その言葉がすごいんです。ひとつひとつの言葉がとても熱くて、胸に刺さるんです。経営者じゃなくて、コピーライターをやらせてもすごかったんじゃないかと思えるくらいに。

 そして、その吉田さんが残した言葉は、今の広告業界にそのままあてはまるんですね。つまり、吉田さんが現役でいらした50~60年前ころから、我々広告人はほとんど成長してないんじゃないかと(笑)。

 これに気付いたのも、これからの広告人がどうしていったらいいのか、というのを真剣に考え始めたきっかけの一つです。

 ちなみに吉田さんが残した言葉の一部は「鬼十則」として広告業界で語り継がれています。広告人以外のビジネスマンでも、ためになる言葉で、本書でも一部紹介していますが、検索して一度読んでみてください。

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