マカフィーは、「2013年版 恋愛、人間関係、テクノロジーに関する調査」の研究結果を発表した。この調査は、米国の18~54歳の成人計1182人に対して実施された。
この調査によると、スマートフォン所有者のおよそ3分の2が、銀行口座情報、パスワード、クレジットカード番号、写真といったパーソナルな情報を自分のモバイル端末に保存している。その一方で、端末をパスワードで保護している人は40%に過ぎない。恋人にこういったパスワードを教えることは、「別れた恋人に仕返しされる」状況を引き起こしたり、誰もが閲覧できる公開プラットフォームに個人情報が掲載される危険がともなう。こうした危険を一人ひとりが認識する必要がある。
別れた恋人と個人情報
米国人の94%が恋人に共有した自分の情報や露出の高い写真が安全だと確信している。その一方で、成人の13%が、本人に無断でプライベートなコンテンツを他人に公開された経験があることが判明している。さらに、恋人とわかれた10人に1人が、元恋人のわいせつな写真をインターネット上に公開すると脅した経験があるという。こうした脅迫のうち、約60%は実行に移されている。
元恋人の個人情報を漏洩するきっかけは、以下の通り。
- 嘘をつかれた(45%)
- 浮気された(41%)
- 別れた(27%)
- 結婚をキャンセルされた(14%)
- 他の人と一緒に写っている写真が(SNS等に)掲載されていた(13%)
- その他(13%)
調査対象者の約4分の1が、親密なコンテンツを送ったことを別れたあとに後悔しており、32%はプライベートなコンテンツをすべて削除するように元恋人に依頼したことがあるという。
プライベートコンテンツの送信
調査対象者の36%がバレンタインデーにメールやSMS、ソーシャルメディアなどで、性的またはロマンチックな写真を送ることを予定していることがわかった。更に、男性(12%)の方が女性(8%)に比べてこうしたプライベートなコンテンツをネット上に公開すると脅されることが多く、脅迫を実行に移された経験があるのも男性の方が多い。
オンラインストーカー
全体の56%が恋人の銀行口座、ソーシャルメディアのページをチェックしており、約半数の49%が恋人のメールを調べるためにログインしたことを認めている。さらに、Facebook上で現在の恋人を追跡する人(44%)よりも元恋人を追跡する人(48%)の方がやや多いことがわかった。
恋人に探りを入れる人の割合は、女性より男性が上回った。恋人、元恋人、恋人の元恋人をFacebookやTwitter上で追跡していると回答した人は、女性が37%、男性は46%だった。また、恋人のメールやソーシャルメディアのページ、銀行口座のいずれかをチェックしていると回答した平均は、女性52%に対して男性が57%だった。
プライベートデータ
成人の13%が、プライベートなコンテンツを無断で他人に漏らされた経験がある。恋人たちの間では、銀行口座番号(63%)、健康保険証番号(61%)、電子メールアカウント(60%)、社会保障番号(57%)、パスワード(54%)などの情報が共有されている。しかし、調査対象者全体の約40%が電話をパスワードで保護せずに放置しているという。