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Isilonはエンタープライズにも最適なスケールアウトNASへ

EMCは“第3のプラットフォーム”のプロバイダーを目指す

2013年02月01日 07時00分更新

文● 渡邊利和

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1月31日、EMCジャパンは2013年の事業方針説明およびスケールアウトNAS「アイシロン」の新製品の発表を行なった。同社では、「最新のテクノロジーの活用を促し、日本経済の活性化に貢献する“Transformジャパン”」という目標も掲げる。

第3のプラットフォームを支えるプロバイダーへ

 2013年の事業方針説明を行なった同社の代表取締役社長の山野 修氏は、“メインフレーム”(第1のプラットフォーム)、“LAN/Internet Client/Server”(第2のプラットフォーム)に続く第3のプラットフォームが台頭している、という現状認識を紹介した。

EMCジャパン 代表取締役社長 山野 修氏

 一般には“クラウドコンピューティング”が第3のプラットフォームだと考えられがちだが、同氏はクラウドに加えて「ビッグデータ」「モバイル」「ソーシャルメディア」も重要であり、なかでもモバイルがITの主役に躍り出る“モバイルファーストの時代”になりつつあることを強調した。その上で、こうした環境の基盤には大容量で高信頼のストレージが必須となることもあり、今後「第3のプラットフォームを前提とした事業拡大」に取り組み、「“第3のプラットフォーム”のプラットフォームプロバイダーに」なることを目指していく。

第3のプラットフォームのプラットフォームプロバイダーに

 さらに、国内での取り組みとしては、以前から掲げている“TRANSFORM IT+BUSINESS+YOURSELF”というコンセプトを継続し、“Transformジャパン”(日本の変革)をリードしていくとの決意を表明した。

EMCジャパンの2013年の取り組みEMCジャパンの2013年の施策。新製品では、近々(年内)に“Software-Defined Storage”というコンセプトを実現した製品を発表することも予告されている

エンタープライズ向け拡張を施したアイシロンは
価格の見直しも

 続いて、同社のアイシロン事業本部 事業本部長の田所 隆幸氏が、新OS「OneFS 7.0」を搭載する新世代製品の紹介を行なった。

アイシロン事業本部 事業本部長 田所 隆幸氏

 同氏は、OneFS 7.0によって「NAS 3.0が始動する」としている。当初のNAS(1.0)は、「CIFSとNFSに対応した企業向け」製品だったが、アイシロンでは「分散ファイルシステムによるスケールアウトNAS」を実現、これを「NAS 2.0」と呼んだ。スケールアウトという特性から、アイシロンはHPCクラスタやエンターテイメント・コンテンツの制作現場、ビッグデータの格納などの用途に活用された。結果として、NASの市場は従来型の“エンタープライズNAS”とアイシロンを始めとする“スケールアウトNAS”に2分される形になった。

 今回発表されたOneFS 7.0は、スケールアウトNASに改めてエンタープライズNASに求められる「セキュリティ」「データ保護」「VMware対応」「マルチテナンシー」といった機能を盛り込むことで両方のユーザーニーズに対応する新世代NASとなったという。

新OS「OneFS 7.0」は、従来のスケールアウトNASの機能に加えてエンタープライズNASで求められる要件への対応も行なわれたOneFS 7.0の主な機能拡張。VMwareとの親和性強化としてVAAI/VASAへの対応が行なわれた点と、マルチテナンシーが実現された点が分かりやすい拡張点となる

 新製品となる「Isilon X400」「Isilon NL400」では、搭載するSATAドライブの容量が4TBになり(従来は3TB)、1ファイルシステムでの最大物理容量は従来の15.5PBから20.7PBに拡大された。価格は、1ノードで4TBディスクを36基搭載した状態(総容量144TB)で、Isilon X400が1445万7200円、Isilon NL400が1136万2200円。

新世代製品となるIsilon X400と同NL400。NLはニアライン(Near Line)の意味で、アーカイブ用途を想定した容量指向のストレージとなる。

 なお、新世代の投入に合わせて販売体制の強化も行なわれ、リストプライスの見直しも行なわれている。具体的な下げ幅に関しては明言されなかったが、「市場価格に合わせた戦略的な設定」を行なったとのこと。この点について田所氏は、「従来は価格を提示した段階で高すぎると判断され、選択肢にも残らないということがあったが、今後そういうことはなくなるはずだ」としている。

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