木や竹のような素材感、暖かみすら感じる素材もユニーク
ノングレア液晶搭載の薄型モデル「Endeavor NA601E」を使ってみた(前編)
2012年12月20日 11時00分更新
エプソンダイレクトといえば、最新のCPUを搭載したマシンなどをいち早く市場に送り出すメーカーの1つだ。コストパフォーマンスを重視した安価なモデルからハイエンドなモデルまで展開している。今回紹介する「Endeavor NA601E」はエプソンダイレクト製品の中でも軽量・薄型のモバイルノートだ。
ディスプレーは14型のノングレアタイプ。本体サイズは338(幅)×242(奥行き)×22(厚さ)mm。BTOに対応しているため重量は構成によって変化するが、最軽量構成時で約1.65kg、最重量構成時でも約1.90kgとなっている。今回試用するのは、OSをWindows 7 Professionalにし、CPUはIntel Core i5-3317U(1.70GHz)、8GBメモリと128GBのSSDを搭載する構成のマシンだ。BTOメニューの中ではほどほどのところを選択した、いわばシリーズ内の中間位置の構成となっている。
薄型ながらしっかりした作りで気軽に扱えるノートPC
「Endeavor NA601E」のボディカラーはブラックで、トップカバーの素材はヘアライン加工を施されたアルミだ。ひんやりとした金属の素材感があり、手に持っていて心地よい。あまり指紋なども目立たず、さらさらした加工だ。
試用機はSSD搭載モデルであるため、最重量構成ほど重いわけではないと考えられるが、片手でファイルを持つように持ってみると若干重く感じる。しかし薄型ながら華奢ではなく、中が詰まった感覚があるため持ち運びに不安は感じない。ディスプレーは光沢のないノングレアタイプを採用している。反射がなく、目に優しいのがうれしい。ライトや窓の映り込みなどもあまり気にせずに済むから、屋内で利用場所を選ばないのはもちろん、モバイル利用時にも扱いやすい。
ディスプレーベゼルやキーボード周辺もマットな作りだ。特にパームレスト部は見た目こそトップカバーに似せたヘアライン加工風なのだが、実際に触れてみるとプラスチックのような素材に凹凸をつけたもので、手触りが面白い。ヘアライン加工された金属を模しているというよりも、木目調だ。実際触っても木や竹のような素材感があり、暖かみすら感じる。指紋などもほとんどつかず、快適に利用できるのが好印象だ。
キーボードはアイソレーションタイプを採用している。キーピッチは18.75mmとわずかに狭めだが、EnterキーやBackSpaceキーが大きくとられて入力はしやすい。タッチは軽く、薄型ながら強いタッチでも中央付近が大きくたわむようなこともなく、安心して使える雰囲気だった。タッチパッドはボタンが分離しているタイプで、表面の指滑りや反応もよい。
持ち運ぶこと、毎日使うことを考えたときに、全体的にあまり気をつかわず気軽に扱えるように作られているのが「Endeavor NA601E」の大きな特徴といえるだろう。
「Endeavor NA601E」の主な仕様 | |
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CPU | Intel Core i5-3317U(1.70GHz) |
チップセット | モバイル インテル HM77 Express チップセット |
メモリ | 8GB/16GB |
ディスプレー | 14型ワイド(LEDバックライト 1366×768ドット) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4000 |
ストレージ | 128GB SSD |
光学式ドライブ | - |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、10/100/1000BASET-TX |
インターフェイス | USB 3.0端子×1、USB2.0端子×1、HDMI端子×1、RGB端子×1 |
カードスロット | メモリカードスロット(SDHC/SDXC対応SDメモリカード、マルチメディアカード対応) |
サウンド機能 | 内蔵ステレオスピーカー、デジタルモノラルマイク、ヘッドセット端子、内蔵デュアルアレイマイク |
本体サイズ/重量 | 約幅338×奥行き242×高さ22mm/約1.65~1.90kg |
OS | Windows 8 64ビット版 |
後編ではインターフェイス周りのチェックと、ベンチマークによる性能評価を紹介しよう。