ソニーのミラーレス一眼デジカメ「NEX」シリーズの秋の新作「NEX-5R」と「NEX-6」が発売となった(関連記事)。
NEX-5R(ボディーのみの実売価格は8万円前後)はミドルクラスモデル、NEX-6(同9万5000円前後)はその上位機種で最上位機種(NEX-7)の1つ下のクラスという位置づけだが、共に無線LANに対応し、別途アプリケーションのインストールが行えるようになっているのが特徴だ。
タッチパネル液晶搭載の「NEX-5R」
NEX-5Rは「NEX-5N」の後継機にあたり、基本デザインを踏襲。見た目の変更点は右手側にあった大きめの電源スイッチがコントロールダイヤルに変更になったほか、可変液晶が自分撮りできるよう、対面側(上方向に180度)まで可動するようになった。
EVFとアクセサリーシューを装備した「NEX-6」
NEX-6はデザイン的にNEX-7のイメージに近い。NEX-7では操作を行なうコントロールダイヤルが2つ並んでいたが、NEX-6ではモードダイヤルと同軸に配置されたコントロールダイヤルが1つ備わっている。
NEX-6にはストロボも内蔵され、汎用ストロボを取り付け可能な「マルチインターフェースシュー」やEVFまで備わっている。仕様的にもNEX-7にかなり近い印象だ。
外観は結構異なるNEX-5RとNEX-6
どちらも新規に採用されたのが、同社のデジタル一眼レフのフラッグシップモデル「α99」でも同様の機能が搭載されている「ファストハイブリッドAF」だ。
ミラーレス一眼では通常、AF制御は撮像素子面でのコントラスト検出方式になるが、この2機種では撮像素子面に位相差検出用のセンサーを埋め込むことでコントラスト検出方式と位相差検出方式の2つのAF検出機能を備えている。
実際、動きのある被写体の追従性は高くなっているのと、普通の撮影時でもAFの合焦スピードが速くなったのが実感できる。
新しい標準キット用ズームレンズ「E PZ 16mm-50mm/F3.5-5.6」(このレンズが付属するキットは+1万5000円ほど)。35mm版換算で約24-70mm相当。最短撮影距離は広角側(左)で約25cm、望遠側(右)で約30cm。ズーム操作をしても長さはあまり変わらない。ズーム操作は電動だ
このファストハイブリッドAFは、「E PZ 16mm-50mm/F3.5-5.6」といった新しいレンズにははじめから対応しているが、従来のレンズではファームウェアのアップデートが必要。すでにいくつかのレンズを持っていてカメラを買い足す場合には、NEX-6もしくはNEX-5Rに装着した状態でファームウェアのアップデートを行なうことをお忘れなく。
