映画BDを視聴する液晶テレビとしての
AQUOS XL9シリーズの実力をチェック
シャープの大画面液晶テレビAQUOS XL9シリーズは、モスアイパネルの搭載によって外光の反射を押さえよく黒を再現できるようになるだけでなく、4原色液晶パネル「クアトロン」による発色もよりダイレクトに引き出せる同社の高画質液晶テレビの最上級シリーズでもある。
今回は実際の映像でその実力を検証すべく、60V型モデルのAQUOS LC-60XL9を用意して、映画『ハリー・ポッター ブルーレイ コンプリート セット』から『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2ー』(ワーナー・ホーム・ビデオ)のディスクをBDレコーダーで再生・視聴して実力の検証を行った。
ハリー・ポッター シリーズ全8作品がセットでお得!
【初回生産限定】ハリー・ポッター ブルーレイ コンプリート セット(8枚組)
HARRY POTTER COMPLETE SET:
2012年12月5日(水)発売。希望小売価格9000円(税込)
J.K. ローリング原作、ダニエル・ラドクリフ主演による世界的大ヒット作品ハリー・ポッター シリーズの全8作品を収録したBDボックス。第1章『ハリー・ポッターと賢者の石』から、第7章の第2部『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』まで。初回限定生産のみのお得なセットだ!
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and ©Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights ©J.K.R.
©2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2ー』のストーリー前半のハイライトであるハリーらグリンゴッツ銀行の地下金庫室へと忍び込むシーンは、洞窟内の暗い映像ディテールが集中し、映画を視聴するディスプレイとして実力が問われる。AQUOS LC-60XL9による視聴では、まず液晶テレビとしては異例なほど黒色の締まりがあるため洞窟内部の暗さの再現性が抜群にいい。
「映画」モードで視聴したところ暗部まで階調をしっかりと沈めながらも、暗部からの色の階調を丁寧に描き出すチューニングは流石だ。モスアイパネルではグレアパネルのようなディテールにぼかしが入らず、画面近くで視聴しても画面全体を精密描写しているような表示を可能とする。
4原色液晶パネル・クアトロンでは、通常の赤、緑、青に加えてイエローのサブピクセルを利用して1画素を作る。つまり、同じフルHD画素のパネルでも、4色/3色≒1.3倍のサブピクセルを持つことになる。
この高解像度表示が可能とする「829万サブピクセル」を利用した、「フルハイプラス」の技術により、字幕のようなクッキリとした線をシャープに表示できる技術も投入されている。これはアニメのような線画を中心とした映像ソースでも実力を発揮できるだろう。
AQUOS LC-60XL9の視聴で印象的だったのは、暗室状態での視聴よりも照明を点灯させた明るい部屋の環境の方が、黒色がより沈んで感じられたことだ。通常であれば、外光の影響を受けない暗室のほうが画質の検証には有利だが、モスアイパネルにより、明るい照明下での映り込みが劇的に押さえられた結果、周辺環境との比較で、ある意味違和感を覚えるほど漆黒感が際立つからだ。
シャープのナンバーワン機にして、業界オンリーワン機
60V型の大画面、明るい環境下でも深く沈みこんだ黒を実感できる液晶テレビとして、AQUOS LC-60XL9はほかに類を見ない存在だろう。
こうした黒色の再現性は、映画のみならず、通常のテレビ放送、アニメといった様々な映像ソースを表示する際にも、より原画に忠実な映像を再現する上での高画質の基礎体力にもなる。
AQUOS XL9シリーズは、シャープの液晶テレビAQUOSシリーズにおいて、高画質モデルのフラッグシップというのはもちろんだが、モスアイパネルの搭載により外光の映り込みを劇的に低減した“オンリーワンの魅力”も備えたモデルである。
薄型テレビを選ぶ際に重視するポイントは、リビングでも確実に高画質かつ安心して視聴できること──そんな人は、シャープの液晶テレビ「AQUOS XL9」シリーズを選べば間違いなしだ。