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映り込まない液晶テレビが、大画面の映像体験を変える

6畳間+大画面に新条件、モスアイパネル搭載AQUOS XL9を狙え

2012年11月30日 11時00分更新

文● 折原一也、編集部、写真●篠原孝志

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映画BDを視聴する液晶テレビとしての
AQUOS XL9シリーズの実力をチェック

 シャープの大画面液晶テレビAQUOS XL9シリーズは、モスアイパネルの搭載によって外光の反射を押さえよく黒を再現できるようになるだけでなく、4原色液晶パネル「クアトロン」による発色もよりダイレクトに引き出せる同社の高画質液晶テレビの最上級シリーズでもある。

驚くべきことに、写真はハメコミではありません! 前半のハイライトであるハリーらグリンゴッツ銀行の地下金庫室へと忍び込むシーンは、洞窟内の暗い映像ディテールが集中し、映画を視聴するディスプレーとして実力が問われる

 今回は実際の映像でその実力を検証すべく、60V型モデルのAQUOS LC-60XL9を用意して、映画『ハリー・ポッター ブルーレイ コンプリート セット』から『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2ー』(ワーナー・ホーム・ビデオ)のディスクをBDレコーダーで再生・視聴して実力の検証を行った。

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Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and ©Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights ©J.K.R.
©2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2ー』のストーリー前半のハイライトであるハリーらグリンゴッツ銀行の地下金庫室へと忍び込むシーンは、洞窟内の暗い映像ディテールが集中し、映画を視聴するディスプレイとして実力が問われる。AQUOS LC-60XL9による視聴では、まず液晶テレビとしては異例なほど黒色の締まりがあるため洞窟内部の暗さの再現性が抜群にいい。

 「映画」モードで視聴したところ暗部まで階調をしっかりと沈めながらも、暗部からの色の階調を丁寧に描き出すチューニングは流石だ。モスアイパネルではグレアパネルのようなディテールにぼかしが入らず、画面近くで視聴しても画面全体を精密描写しているような表示を可能とする。

クアトロンの液晶パネルを接写すると、画素がRGB+Yの4つに分割されていることが分かる(写真はAQUOS LX3)

 4原色液晶パネル・クアトロンでは、通常の赤、緑、青に加えてイエローのサブピクセルを利用して1画素を作る。つまり、同じフルHD画素のパネルでも、4色/3色≒1.3倍のサブピクセルを持つことになる。

 この高解像度表示が可能とする「829万サブピクセル」を利用した、「フルハイプラス」の技術により、字幕のようなクッキリとした線をシャープに表示できる技術も投入されている。これはアニメのような線画を中心とした映像ソースでも実力を発揮できるだろう。

フルハイプラスの考え方。4つのサブピクセルに割り振られたRGB+Y信号から、輝度情報を取り出す(1)。この時点では、各サブピクセルに割り振られた輝度の情報は同じ(2)。それを補完してスムーズにする(3)。これに色の情報を再度加える(4)。輝度の推移がより滑らかで高精細な映像が生み出される

 AQUOS LC-60XL9の視聴で印象的だったのは、暗室状態での視聴よりも照明を点灯させた明るい部屋の環境の方が、黒色がより沈んで感じられたことだ。通常であれば、外光の影響を受けない暗室のほうが画質の検証には有利だが、モスアイパネルにより、明るい照明下での映り込みが劇的に押さえられた結果、周辺環境との比較で、ある意味違和感を覚えるほど漆黒感が際立つからだ。

シャープのナンバーワン機にして、業界オンリーワン機

 60V型の大画面、明るい環境下でも深く沈みこんだ黒を実感できる液晶テレビとして、AQUOS LC-60XL9はほかに類を見ない存在だろう。

 こうした黒色の再現性は、映画のみならず、通常のテレビ放送、アニメといった様々な映像ソースを表示する際にも、より原画に忠実な映像を再現する上での高画質の基礎体力にもなる。

 AQUOS XL9シリーズは、シャープの液晶テレビAQUOSシリーズにおいて、高画質モデルのフラッグシップというのはもちろんだが、モスアイパネルの搭載により外光の映り込みを劇的に低減した“オンリーワンの魅力”も備えたモデルである。

 薄型テレビを選ぶ際に重視するポイントは、リビングでも確実に高画質かつ安心して視聴できること──そんな人は、シャープの液晶テレビ「AQUOS XL9」シリーズを選べば間違いなしだ。

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